LADYBABYが「The Idol Formerly Known As LADYBABY」と名前を改め、2人によるWセンターでの新体制として活動をスタートさせた。1stシングルは『参拝!御朱印girl☆』、日本の宗教観を全面的にフィーチャーしたこれまでにないくらい激しくキャッチーな楽曲だ。レディビアードが脱退したことで寂しくなるかと思いきや、楽曲やパフォーマンスなど全てのレベルが増している。今回MEETIAではそんなLADYBABYの二人、金子理江と黒宮れいにインタビューを実施。2人の無尽蔵な未知なる力強さが垣間見える内容となった。
Text_MIIM
Photo_HIROYUKI DOZONO
2人で変わらず日本文化を発信していきたい
――レディビアードさんが脱退されて二人での活動体制に変わりましたが、何か変化はありました?
金子:大きな変化は特にないです。3人のときは3人のLADYBABYとして、2人のときは2人のLADYBABYとして、音楽性とかは一切変わらずに、日本の文化を音楽で発信していきたいなと思っています。
黒宮:「悲しいけど、れいと理江が続けてくれることに感謝します」とかそういうありがたいメッセージをたくさんもらいました。リキッドルーム公演をしたときも、海外の方から直接そういったメッセージを伝えられたりもして。ビアちゃんが辞めたからもうLADYBABYじゃない、みたいな偏見がないんだと思って嬉しかったです。
――「The Idol Formerly Known As LADYBABY」という名前に変えたのには何か理由があったんでしょうか?
黒宮:実はプリンスさんのオマージュなんです。プリンスさんも急に「The Artist Formerly Known As Prince」という名前で活動し始めた時期があって、その後もう一度プリンスに戻してるんですよね。
金子:プリンスさんも改名してから戻ったじゃないですか。だからもしかしたらLADYBABYも戻るかもしれないし、どうなるかはわからないから期待して待っていてください、という意味合いも込めてこの名前にしています。
――プリンスからのオマージュとはびっくりです。先日公開された『参拝!御朱印girl☆』のミュージックビデオも見させていただいたんですが、日本の宗教的な要素が前面にフィーチャーされていましたね。これはどこで撮影されたんですか?
黒宮:これは江ノ島の龍口寺っていうところです。怖がりなのでお寺にめちゃくちゃびびってたんですよね。控え室で待ってるときとかも怖すぎて「どうしよう」って思ってずっと携帯いじってました(笑)。お化け怖いし人間怖いし、意外と怖いものだらけなんです。
金子:『参拝!御朱印girl☆』のミュージックビデオは「かっこいい!」という反応が今回は多かったですね。曲も、今までの曲調とはまた違ったロックテイストで、盛り上がれるようなキャッチーなサビを持っているので反応もすごく良かったです。
The Idol Formerly Known As LADYBABY『参拝!御朱印girl☆』ミュージックビデオ
――サムネイルも今まではカラフルでしたが、今回はモノクロでかっこよかったです。ジャケットもとてもクールな仕上がりですよね。ミュージックビデオは振り付けも面白いなと思ったんですが、これはライブでも盛り上がりそうですね。
『参拝!御朱印girl☆』初回盤ジャケット
黒宮:いつも振り付けは、ミキティー本物さんにお願いしているんですが、すごいキャッチーな振り付けが多いんです。幼稚園児からおじいちゃん、おばあちゃんまで誰でもできる振り付けというのを意識しているので、誰でも一緒に盛り上がれるようになっていると思います。
――曲はゴールデンボンバーの編曲などをやられているtatsuoさんですよね。最初聴いたときはどんな感じの印象でした?
金子:わたしは『仮面ライダー』とかが好きで、けっこう聴いていたので、その作家さんに書いていただけたという事ですごい嬉しいなという感情と、今までのLADYBABYとはまた違うかっこよさがでてるなと思いました。
黒宮:歌詞と曲がバラバラで送られてきて、楽曲だけで最初聴いたんですけど、本当に鳥肌が立ちました。
――メジャー1stシングルとしてすごく良い作品ですよね。キャッチーだし、かつ攻めている感じがすごく良いなと。LADYBABYは日本文化をとても大事にされているグループですが、そこらへんに関してはどういった思いを持っていますか?
金子:LADYBABYの曲って歌詞がすごくシンプルなんですね。シンプルなんですけど組み合わせ方がユニークで、たった1曲の中に日本文化をめちゃくちゃ詰め込んでいるんです。今回の『参拝!御朱印girl☆』も日本の神社はありがたいものなんだよ、というのを伝えたいなという意味合いが込められています。あざとくないのが一番良いなと思ってるんですよ。無理に日本の文化を押し付けるんじゃなくて、曲を通して日本の文化を知ってもらうっていうのができたらな良いなというのはありますね。
黒宮:ハロウィンを楽しんでクリスマスを楽しんで正月を楽しんでいるのは日本の独特な感覚ですよね。他の国ではもっと宗教的な線引きがきっちりしているというか。そのボーダーレス感が日本の面白いところなのかなと思います。
金子:『参拝!御朱印girl☆』の歌詞にも「盆暮れ 正月 クリスマス」っていうところがあるんですけど、そこにはそのボーダーレス感をけっこう入れていて、実は意味深なんですよ。
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