「今最もすごい若手ミュージシャンは?」と訊かれたなら、筆者は間違いなく「ジェイコブ・コーリアー」と応えるでしょう。まずはこの映像を見てみてください。
ジェイコブ・コーリアー『Don’t You Worry ‘Bout A Thing』
多重録音の天才ジェイコブ・コーリアーとは
ジェイコブ・コーリアーはイギリス・ロンドン生まれ、現在20代前半のマルチプレイヤーアーティストです。上の動画は、彼がまだ10代のときにスティーヴィー・ワンダーの名曲『Don’t You Worry ‘Bout A Thing』を一人で全て演奏し、アカペラまでこなし、多重録音カバーしたという驚異的な作品。キーボード、ベース、パーカッション、ギターなど、どの楽器も演奏力抜群で、アカペラも最高。まさに天才といっていいでしょう。
フランスのトラックメイカー・マデオンも同じく10代のときにYouTubeに発表したマッシュアップ作品『Pop Culture』で一世を風靡しましたが、個人的にはそれに並ぶ衝撃がありました。YUKIの『JOY』を筆頭に、Superfly、ゆずなど人気アーティストを多数手がける音楽プロデューサー・蔦谷好位置も彼の才能を絶賛しています。
マデオン『Pop Culture (live mashup)』
ジェイコブ・コーリアー&スティーヴィー・ワンダー
ジェイコブ・コーリアー&ファレル・ウィリアムス
ビートルズ、マイケル・ジャクソンのカバーも秀逸
スティーヴィー・ワンダー『Don’t You Worry ‘Bout A Thing』カバーのほかにもぜひ聴いて欲しい彼のカバーソングがたくさんあるのでいくつかご紹介します。
ジェイコブ・コーリアー『Eleanor Rigby (Maida Vale session)』
いわずと知れたビートルズ13枚目のシングル曲『Eleanor Rigby』のカバーをBBCで披露したときの映像です。ボーカリストとしてはもちろん、キーボーディストとしての彼の演奏の素晴らしさを堪能できます。
https://youtu.be/DaNxq6Q4v1w
ジェイコブ・コーリアー『P.Y.T.』
こちらはマイケル・ジャクソン『P.Y.T.』のカバー。楽しそうに演奏し、歌い上げる彼の姿は見ているだけでテンションを高めてくれます。グルーヴ感が本当に凄まじいの一言。
「音楽の楽しさ」を再認識させてくれるデビューアルバム『IN MY ROOM』
ジェイコブ・コーリアー デビューアルバム『IN MY ROOM』
YouTubeの動画が話題を呼び、2016年に彼はデビューアルバム『IN MY ROOM』をリリース。クインシー・ジョーンズが惚れ込み、彼のレーベル「Qwest Records」からリリースされたという事実も衝撃でした。
このアルバムは、『IN MY ROOM』のタイトルが示すように、自宅の一室に所狭しと置かれた楽器を演奏し、イマジネーションの赴くままに制作された作品です。通して聴いてみることにより、改めて「音楽の楽しさ」を再認識させてくれます。楽器の一つ一つの音から彼が楽しそうに演奏する姿が浮かんでくるようで、重厚なボーカルもとにかく最高。
音楽が好きで好きでたまらなければこんな作品は生み出せないはずです。下の画像は彼の音楽制作部屋ですが、どこを見ても楽器・楽器・楽器、ですね(笑)。よほど音楽が好きなんでしょう。
ジェイコブの楽曲制作部屋
ジェイコブ・コーリアー『Hajanga』
ジェイコブ・コーリアー『Hideaway』
アルバムの中でも特におすすめなのが『Hajanga』と『Hideaway』。Spotifyなどでも聴くことができるので気になった方はぜひチェックしてみて下さい。
さて、そんな彼ですが、なんと今年9月25日、9月26日に再び日本にやってきます。今回は「ブルーノート東京」での単独公演。公演情報のメンバーの欄が「ジェイコブ・コリアー(ヴォーカル、ピアノ、ベース、パーカッション、キーボード、メロディカ、ハーモナイザー)」になってるのが本当に面白い(笑)。昨年の来日公演も話題となりましたが、今回はどんなステージを見せてくれるのか、楽しみに待っていましょう。
■ジェイコブ・コーリアー来日公演 presented by Quincy Jones Productions
9月25日(月) ブルーノート東京
OPEN 17:30/START 18:30、OPEN 20:20/START 21:00
TICKET:¥7,000(税込)
9月26日(火) ブルーノート東京
OPEN 17:30/START 18:30、OPEN 20:20/START 21:00
TICKET:¥7,000(税込)
SHARE
Written by