Twitterのフォロワーが50万人を超えているアーティストは珍しくない。
だが、「その姿を目にできるのはライブのみ!」というアーティストはそう多くはないだろう。2人組ユニット「イトヲカシ」。現代にフィットした戦略によって、日本国内のみならず世界を相手に勝負する彼らは、「日本語を楽しむ」ことのできる歌詞と“ライブ”にこだわっているという。メジャーデビュー前から圧倒的な人気を誇るイトヲカシ。その秘密をここで紹介しよう。
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そもそも「イトヲカシ」って何者ですか?
「イトヲカシ」は、ヴォーカル伊東歌詞太郎と、ベースとギター、そしてキーボードを兼任するという多彩な才能を持つ宮田“レフティ”リョウによる2人組のユニットだ。中学時代の同級生だった彼らは、その頃から音楽に関心を抱いており、それぞれ初めてとなるバンドを結成する。しかし、一度は別れを経験し、それぞれが音楽活動を行うことに。2人の道が再び重なるのは2012年。個々が培った音楽の実力と秘めた才能、センスを発信すべくイトヲカシを結成し、ニコニコ動画を中心とした動画配信サイトを媒体にして音楽を配信し続けた。
驚くべきは彼らのTwitterでのフォロワー数だ。
・伊藤歌詞太郎(https://twitter.com/kashitaro_ito)
フォロワー約53万
・宮田″レフティ″リョウ(https://twitter.com/LeftyMonsterP)
フォロワー約4.3万
2人合わせて57万人という膨大なフォロワー数を記録。彼らの音楽性は口コミで広がり、今も世界中にファンを増やし続けている。
作品への熱い想いと時代に捉えた戦略が、若者の心を掴む
動画投稿サイトの積極的な活用とSNSによる発信力。現代の音楽シーンと切っても切れない関係である“ネットメディア”を活用することで、若者世代を中心に、時代にフィットするアーティストとなったイトヲカシ。その戦略は動画再生回数に表れており、なんと総再生回数は2,500万回にも及ぶ。
ここまで支持されているイトヲカシの魅力は、タフな歌声と耳に突き刺さるようなキャッチーなメロディ。さらに、独特のセンスに溢れた日本語にこだわった歌詞にある。卓越した言葉のセンスで綴られたTwitterが、57万人以上のフォロワーを生み出しているのも、至極当然のことか。
さらに彼らは、人気者となった現在も、動画投稿サイトでスタートした活動当初の土壌を大切にしており、写真を含めてマスメディアには顔出しを行っていない。彼らの秘められた素顔は、ライブなど、ファンと直接会える場所でしか見ることができず、そのミステリアスなプレミア感も、人々の心を掴んでいる。
ライブに徹底的にこだわり、世界を舞台に活動中
動画投稿サイトでの活躍とともに、彼らはコンスタントに同人CDでも楽曲を発表し、ファンに声を届け続けてきたが、今年5月には、ついに初の全国流通盤となるミニアルバム『捲土重来』をリリース。オリコンウィークリーチャートで5位を獲得し、幅広い層にその存在感を知らしめた。
と同時に、バンド出身の2人は「リスナーに直接会って音楽を届けたい!」という想いも強く、現在もライブ活動を積極的に展開している。それも、ただのライブではない。通常、首都圏や大都市で行われるワンマンライブやイベントライブには足を運べない、地方のファンにもぜひ会いたいと、全国津々浦々を渡り歩く路上ライブツアーをコンスタントに敢行。これまでも、2013年の「イトヲカシ全国路上ライブツアー」では31会場で合計12,000人以上、2014年は17会場で7,000人以上、今年3月から全国20ヵ所で行った「全国路上ライブツアー~2016春~」では、各会場平均850人、総動員数約17,000人という記録を残している。
この路上ライブツアーは日本すらも飛び出し、タイ、シンガポール、フランス、オランダなどで行われているのも、イトヲカシならではのチャレンジだ。路上ライブの動員のすごさはもちろんだが、今年5~6月に行った初の全国ワンマンツアー「イトヲカシfirst one-man tour〈捲土重来〉」も、チケット発売開始からわずか1分で全会場がソールドアウト。イトヲカシの勢いの良さを感じるエピソードだ。
9月21日、ついにメジャーデビュー
そんなイトヲカシが、9月21日に、ついにメジャーデビューを果たす。デビュー作は、イトヲカシらしいキャッチーでアップテンポな楽曲「スターダスト」と「宿り星」(テレビ東京系アニメ「双星の陰陽師」エンディングテーマ)の2曲を収録した両A面シングルだ。
[CD+DVD] スターダスト / 宿り星
2016.9.21 Releas / AVCD-83700/B ¥1,700(税込) ¥1,574(税抜)
01 スターダスト
02 宿り星
03 スターダスト(instrumental)
04 宿り星(instrumental)
もちろん、メジャーデビューを目前に控えたイトヲカシのライブに向き合うスタンスにもブレはない。メジャーデビューシングルが発表されるやいなや、8月2日から彼らは、春に続いて「全国路上ライブツアー ~2016夏~」と銘打ち、日本全国17ヵ所、主要都市にこだわらず路上ライブを繰り広げた。その盛況ぶりは、メンバー2人のTwitterにもアップされているので、チェックしてみて欲しい
奈良での路上ライブ終了しました!!
久々の奈良県、イオンモールみたいにひとつになれた気がするよー!!
鹿と戯れられなかった事が心残りだぜ…また来るよん!!#イトヲカシ全国路上ライブツアー pic.twitter.com/o6z4FJkVtO— 宮田″レフティ″リョウ (@LeftyMonsterP) 2016年9月7日
というわけで!!
滋賀県は草津、イオンモールのイオンホールにてライブやらせていたらだきました!!!ここも、超親切。
イオンモール草津も忘れられない場所に。今日も来てくれて、一緒にライブしてくれてありがとう!!! pic.twitter.com/hnt79GVECe
— 伊東歌詞太郎 (@kashitaro_ito) 2016年9月6日
そんな路上ライブツアーのファイナルを迎えて、いよいよメジャーデビュー。次なるステージでの活躍に、さらなる期待がかかるイトヲカシに、MEETIAはインタビューを敢行。ネット活動からメジャーデビューに至った今の心境、彼らから見た音楽シーンやイトヲカシでのこだわりなど、2人にたっぷりと話を聞いた。
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