シンガーソングライター「平賀さち枝」は、岩手県出身のごくごく普通の女の子だ。純粋で無垢な少女らしさが共存する歌声と、どこか懐かしさを感じるフォークと現代ポップスが融合したメロディーに、淡い青春の日々を切り取ったような切なくも輝かしい歌詞で、聴いた人の心に優しく寄り添うような音楽だ。そんなシンガーソングライター平賀さち枝はどんな軌跡を辿って来たのだろうか?
平賀さち枝が歩んだ「シンガーソングライター」としての道
1本のギターと身ひとつで、2009年から楽曲制作とライブ活動を開始した平賀さち枝。2011年には、1stアルバム「さっちゃん」をリリース。翌年にはミニアルバム「23歳」をリリースしている。1stアルバム「さっちゃん」では弾き語りスタイルを中心とした楽曲が収録されているが、次作となる「23歳」では、アコースティックやカントリー調を基盤とするバンド「ショピン」の田中馨(ベース)内田武留(ドラム)とインストバンド「グッドラックヘイワ」の野村卓史をバッグバンドに迎え、バンドサウンドに挑戦している。彼女自身23歳と時にリリースしたアルバム「23歳」は女性と少女の間を行き来しながら「23歳の等身大」を真摯に歌っているアルバムとなった。矢野顕子や荒井由美などを連想させるかのようなポップでリアルを自分なりに歌う彼女の曲は、平賀さち枝そのものを写し出しているのだろうか?
ありのままの自分自身を歌うシンガー
“平賀さち枝の音楽は、毎日の中にある普遍的な部分をポエティックに表現している。楽曲の中で描写される主人公はまさに平賀さち枝本人なのではないだろうか? 20代の少女から女性へと変化する自分と、日々変化する周りの環境の中でも「自分らしさ」を大切にする普通の女の子である。きっと、いたって普通な女の子であるからこそ、リスナーは彼女が作り出す音楽に惹き付けられるのだろう。平賀さち枝のブログ「キッチンについて」でも、今日は●●のライブに行った。とか、買い物をした。とか、体重が増えたとか…普通の20代女性といった内容のブログだけど、その普通こそに親近感が抱ける。最近ではライブ活動などの他にも教育番組での楽曲を制作したり、持ち前の声を生かし声優をするなど、活動の幅も広い彼女だが、ギターと自分のままで今日もどこかの街を歌っているかもしれない。
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