小説以上にちゃんとした作詞をしないとまずい
芥川賞作家の羽田圭介が、3月15日に発売されるデーモン閣下のソロアルバム、『EXISTENCE』に作詞家として参加する。
羽田圭介は2003年、17歳で文藝賞を受賞し、2015年に芥川賞を受賞した。近年はバラエティ番組出演などでも注目を集めている純文学作家である。
羽田が聖飢魔Ⅱの信者(ファン)ということが知られるようになったきっかけは、芥川賞の受賞連絡を待つ、いわゆる“待ち会”の様子がその参加者によってSNSにアップされたことだった。
(待ち会に参加していた加藤千恵のTwitterより。悪魔メイクを施した羽田圭介)
受賞が決定した際にはカラオケで聖飢魔Ⅱの名曲『WINNER!』を歌うと決めていたという。カラオケボックスにて白塗りの悪魔メイクをした羽田の衝撃的な姿は文学ファンを中心にたちまち話題となり、聖飢魔Ⅱのリーダー・デーモン閣下も知るところとなった。
2015年には再び悪魔メイクを施した羽田が聖飢魔Ⅱのライブに訪れ、デーモン閣下らメンバーと対面し、交流を深めていた。
(聖飢魔Ⅱ『WINNER!』。羽田は芥川賞の連絡を受け、この曲を熱唱した)
1月18日には都内スタジオにて公開収録が行われ、デーモン閣下が羽田の作詞曲『Stolen Face』のレコーディングを行い、羽田本人もその様子を見学した。
デーモン閣下は羽田の歌詞への点数を聞かれ、「700点満点で666点!」と悪魔の数字で採点し、作曲については「羽田君がカラオケで歌えるように作った。」と言葉を残した。
収録を見学し終えた羽田は以下のようにコメントしている。
依頼を受けた時は、えーどうしよう!という感じです。
光栄であると同時に自分が関与するという事はとんでもない事だ、と。断るという選択肢は無いのですが、変なものを差し出す訳にもいかないし、小説が忙しいのにどうしよう、という感じでした。
小説以上にちゃんとした作詞をしないとまずいと思い、1カ月間大変でした。
今回、羽田が参加した『EXISTENCE』には、羽田と同じく芥川賞作家の長嶋有、漫画原作者の貴家悠と、聖飢魔Ⅱとゆかりの深い著名人が作詞家として参加している。その他、デーモン閣下が書き下ろした新曲を含む全11曲のアルバムは、デーモン閣下にとって5年ぶりとなるオリジナルソロアルバムということもあり、期待が高まっている。
リリース情報
発売日:3月15日(水)
タイトル:「EXISTENCE」
【初回生産限定盤】 CD+DVD (MV等を収録予定)
品番:BVCL-785~786
価格:3,800円+税
【通常盤】 CD
品番:BVCL-787
価格:3,000円+税
Edit_ Michiro Fukuda
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