2016年11月2日(水)、渋谷クアトロにてFUKIワンマンライブ「LOVE DIARY」が開催された。
今か今かと待ちわびるファンの前に、まずは佐藤嘉風がオープニングアクトとして登場。佐藤は、FUKIの最新アルバム『LOVE DIARY』収録曲「星になるから」をFUKIとともに手掛けた人物だ。アコースティックギターにウッドベース、ピアノという3人編成でファンキーな楽曲を次々と披露、演奏中は手拍子が鳴り止まず、ステージを見つめ笑顔で聴き入っているファンの姿が印象的だった。
続いてFUKIが登場すると、客席からは一際大きな歓声が。バンド編成となる今回のライブは人気ナンバー「キミがスキ」のアカペラバージョンからスタート、「LOVE DIARY」「泣きたいんでしょ?」とアルバムの楽曲を次々と惜しみなく披露していく。「今日は来てくれてありがとう、最高に楽しんでいってください」とFUKIが挨拶すると、続けて「ホンモノの恋、はじめませんか?」、モンゴル800の誰もが知るヒットチューン「小さな恋のうた」のアレンジカバー曲を披露。パーカッションと、ベース、アコースティックギターの美しく優しい音、そしてFUKIの歌声でまるで海辺にいるような感覚にさせられる。
「新しいアルバム『LOVE DIARY』は今できることすべてを詰め込んで、いろんな人の支えを受けてようやく完成したアルバムです。その中から1曲、今日オープニングアクトにも出てくれた佐藤嘉風さんと一緒につくった曲を聴いてください」と語りかけると、しっとりとしたバラード曲「星になるから」でFUKIの歌声を存分に響き聴かせた。
その後は、「ふたりいろ」、メジャーデビュー曲の「キミじゃなきゃ」、そしてFUKIが初期の頃から大事にしてきたナンバー「365」と聴かせる楽曲を次々と披露。涙を浮かべているファンの姿も見られ、改めてFUKIの感情を揺さぶるような歌声の力を確認した。本編ラストは「キミがスキ」をもう一度高らかに歌い上げ、歌い終わると惜しみない拍手が送られた。
アンコールでは、「キミへ」「すきだよ。」「With U」の3曲、そしてもう一度「LOVE DIARY」を披露。観客は聴き入ったり、踊ったり、それぞれが自由なやり方でライブを楽しんでいた。きっとこのライブで何かを持ち帰れたに違いない。最後にFUKIが語った「ノートを昔からずっと肌身離さず持っていて、嬉しい事も悲しい事もそれに書き綴っていました。そこからこうして曲になり、メジャーデビューをして、ここでワンマンライブができて、数々の言葉や私の想いが、こうやって沢山の人に届けられる事が嬉しいし感動的です。これからもよろしくお願いします。」という言葉も強く印象に残っている。メジャーデビューシングル「キミじゃなきゃ」から最新アルバム『LOVE DIARY』まで、これまでのFUKIの楽曲を余すことなく演奏し、FUKIのこれまで、そしてこれからをさらに期待させるような見事なステージだった。
■FUKI LIVE「LOVE DIARY」@渋谷クアトロ セットリスト
開催日:2016年11月2日(水)
1.キミがスキ
2.LOVE DIARY
3.泣きたいんでしょ?
4.ホンモノの恋、はじめませんか?
5.小さな恋のうた
6.星になるから
7.ふたりいろ
8.キミじゃなきゃ
9.365
10.キミがスキ
en-1.キミへ
en-2.すきだよ。
en-3.With U
en-4.LOVE DIARY
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