アイドルシーンで大きな存在感を放っている戦慄かなの、頓知気さきなの姉妹によるアイドルユニット「femme fatale」
少年院出身で元ZOCの戦慄かなのとその妹で青春高校3年C組アイドル部でも活動している頓知気さきなの2人からなるアイドルユニットfemme fatale(ファムファタール)。作詞曲や振付、衣装に至るまで全て自らこなすというセルフプロデュースを行っており、世界観へのこだわりが随所に表れています。その出自でテレビでも話題になることが多い彼女たち。今回は楽曲やYouTubeからfemme fataleの魅力を紹介!
femme fataleとは?
セルフプロデュースを掲げている戦慄かなの・頓知気さきな姉妹によるアイドルユニットfemme fatale。少年院から自宅へと戻った際に、妹の頓知気さきなを見た戦慄かなのがあまりのかわいさからアイドルユニットを組むという構想を思いついたのが始まり。その後、2018年に楽曲や衣装、グッズなど自らできることはやるというスタンスのもと始動しました。両親からのネグレクト、そして少年院という壮絶なバックグラウンドが注目されがちですが、楽曲のポップセンスの高さこそ彼女たちの真骨頂といえるでしょう。これまでYouTubeで公開された3曲のうち、2曲が100万回を超える再生回数となっていることからも、楽曲に対する高い評価が伺えます。
また音楽活動を主軸とする傍ら、YouTubeやTikTok等にもコンテンツを配信しており、YouTubeチャンネルの登録者は16万人、TikTokフォロワーは23万人(共に2020年8月7日現在)とともに多くのファンを抱えています。
頓知気さきなが青春高校3年C組アイドル部のセンターも務めるなど、2つのグループを兼用しているという事情もあるため、femme fataleの活動自体はそれほど多くはありません。しかしそれゆえに活動ひとつひとつに高い注目を集めるアイドルといえます。
femme fataleメンバープロフィール
戦慄かなの
戦慄かなのは1998年9月8日生まれの21歳。両親からのネグレクトを受け、高校中退後には少年院に送られたという壮絶な過去を持つことから、『アウト×デラックス』(フジテレビ)など出演し「少年院出身」アイドルとしてブレイク。このように繊細な一面がある一方で、社交的かつ戦略的な性格の持ち主。femme fataleでは作詞・作曲・振付を担当。また児童虐待を受けている子供のために立ち上げたNPO法人「bae -ベイ-」代表理事を務めています。元ZOCメンバー。
頓知気さきな
頓知気さきなは2000年3月6日生まれの20歳で戦慄かなの妹。おっとりした性格で王道のアイドルらしいかわいさという意味では姉とは対照的。femme fataleでは衣装担当。『青春高校3年C組』で3期生として合格し青春高校3年C組アイドル部のメンバーに。同グループでは2作連続のセンターに選出されるなど、王道アイドルとしての活躍も著しい。
femme fataleの世界観が体現された音楽
femme fataleの音楽は「down shout leaf」「after light」「フェイズ」の3曲のMVが公開されていますが、音源は未発売となっています。彼女たちの魅力は、心が通っていないドール的なアイコンとしてのかわいさを引き立てる中毒性抜群なアイドルポップと戦慄かなのの天才的な作詞にあります。そんなfemme fataleの世界観を体現する楽曲を紹介します。
down shout leaf
femme fataleのMVとして最初に公開された楽曲。イントロのループ音と2人の掛け合いが印象的な楽曲で歌われるのは、男を断捨離をすると決めた女の子の心情。Aメロで表の感情と裏の感情が交互に歌われ、それぞれの歌声を堪能できます。歌詞は辛辣でダークな雰囲気なのに、聴いた後にはもう一度聴きたくなる楽曲です。
after light
2曲目となる「after light」は、非日常的でメルヘンな曲調に「少年院」「自律神経」といったワードや強めの語感が並んでいて楽曲としても面白いです。衣装や楽曲によって古き良きアイドルを表層的には演出しながらも、セルフプロデュースであるがゆえに歌詞にはれっきとした意思が込められており、このギャップが彼女たちの唯一無二の世界観を作り上げています。一見してあやつり人形のようなアイドルの社会的イメージをMVからは感じさせますが、それを意図されたものとして消化できるのは戦慄かなのの作詞があるからこそ。
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