LiSAの大ヒットが話題だった昨年。2021年も、さらなる躍進が期待される女性シンガーが、次々に生まれている。この記事では、ただでさえ、規格外の活動を続ける彼女たちに、今一度、注目してみたい。今年も、女性シンガーたちによる「美声力」の侵攻は止まらない!
milet
milet「Grab the air」
まずは、milet(ミレイ)から。
幼少期よりクラシック音楽に親しみ、兄の影響で小学生の頃からSigur RósやBjörk、BOOM BOOM SATELLITESやASIAN KUNG-FU GENERATIONといった洋楽や日本語ロックを聴くようになり、2018年より本格的に音楽活動を開始した彼女。同年10月には東京・表参道ヒルズ会場にて開催されたイヴ・サンローランのグローバルイベント『YSLBEAUTY HOTEL』に、アップカミングなアーティストとして抜擢され、出演を果たす。
2020年には、『バズリズム02』に出演し、乃木坂46の白石麻衣から「みったん」というあだ名を命名される。そして、同年末には、ミニアルバム「Who I Am」をリリースし、「第71回NHK紅白歌合戦」に初出場を果たすなど、今年はさらなるターニングポイントを迎えるであろう、注目のシンガーだ。
Ado
【Ado】うっせぇわ
次はYouTubeでバズりまくっている、噂の女子高生シンガー・Ado(アド)。
2020年3月29日に配信限定リリースされたjon-YAKITORYの楽曲「シカバネーゼ」に、ボーカリストとして参加し、同年10月15日にメジャーデビューすることを発表。同月23日にボカロPによるsyudou書き下ろし曲「うっせぇわ」を配信限定リリース。自身のYouTubeチャンネルで公開された同作のMVは、同年11月時点で総再生回数500万再生を達成。また、今年1月時点では、総再生回数4000万回に到達。さらに、2月にはYouTubeチャンネル登録者が100万人を突破した。さらに、12月には、新曲「レディメイド」を配信リリースし、彼女の快進撃は止まらない。
『Ado』という名前は、小学生の頃に古典芸能である『柿山伏』に関する授業を受けた際、脇役の「アド」という名前をかっこいいと思ったことからだという。中学校2年生から歌い手として活動しており、夢はさいたまスーパーアリーナを、ファンで埋め尽くしてライブを開催することだという、ティーンエイジャー的な愛らしさも魅力のひとつだ。
4s4ki
4s4ki – 超怒猫仔 feat. Mega Shinnosuke, なかむらみなみ(Official Music Video)
3人目は、トラックメーカー&ラッパーの4s4ki(アサキ)。
17歳の頃にDTMを独学で学び始め、路上ライブ等での音楽活動や、舞台音楽への楽曲提供などの作曲家活動を始める。路上ライブでの映像がSNSで拡散され、話題となり、19歳の時「ぼくはバカだよ。」でデビュー。また学生時代に電波少女の音楽に出会い、ファンである事を公言している。2018年8月にはその電波少女のハシシを客演に迎えた楽曲「Moldy」をリリース。さらには路上ライブの映像を見て注目していたGADOROの2019年3月リリースのアルバム「SUIGARA」の「オトノ葉」で客演を務める。2020年4月に、配信album「おまえのドリームランド」を、さらに同年12月には、1st album「超怒猫仔/Hyper Angry Cat」をリリースし、本年の動向にも期待が高まるアーティストである。
三阪咲
僕でいいじゃん : 三阪咲
4人目に名を連ねるのは、注目の女子高生シンガー・三阪咲(みさか さき)。
幼少の頃から、ダンス・ピアノ・ギターを習い始め、11歳の時、通っていたダンススクールで開催されたヴォーカルコンテストに出場したことを機に、本気で歌手を目指す。それ以来、路上ライブやライブハウスなどでも積極的に音楽活動を行い、その様子がYouTubeやSNSなどを通じて拡散。そして、2019年1月に音楽番組に出演したことが大きな話題となった。
それをきっかけにより注目を集め始め、現在ではTwitterのフォロワーが14万人を超え、Instagramのフォロワーは、約18万人となるなどの大躍進を遂げる。TikTokでも動画再生数が約5億回と爆発的に視聴されており、YouTubeにアップされている歌唱動画も、関連動画再生数は合計約5000万再生を超える。2019年12月には、EP「Every day, Every night」をリリースし、このEPを掲げ全国モールツアーを開催。さらに、2019年10月、第98回全国高校サッカー選手権大会の“応援歌”をメジャーデビュー前に、史上最年少で担当するという快挙も。さらに、2020年1月の高校サッカー決勝大会では、埼玉スタジアム2○○2にて、約6万人の前で歌唱を披露した。2021年最新曲「僕でいいじゃん」は、ABEMA『今日、好きになりました。』新シーズン・テーマソングとして起用されており、さらなるファン層を広げていっている。
yukaDD(;´∀`)
yukaDD(;´∀`) 「Superhero (Special Version) [with MOMO]」Music Video
最後に紹介するのは、以前、ミーティアでもライブをレポートしたyukaDD(;´∀`)(ユカディーディー)だ。彼女の歌声の魅力は、美しさの中に力強さと迫力を備えた、日本人離れした圧倒的なポテンシャルにある。
そもそもは、音楽プロデューサーとしても数々のトップアーティストの楽曲を手掛けるJin Nakamuraが開催した全国オーディションにて、驚異的なパフォーマンスを披露したことが、世に出るきっかけとなった。そして、オーディション直後にロサンゼルスにて、人生初のレコーディングを行うという型破りなスタートを切った、前代見聞のアーティストである。2021年1月にはフジテレビ系列番組『とくダネ!』のお天気コーナーのテーマソングに起用されたことがきっかけで、小倉智昭キャスターがyukaDD(;´∀`)の歌声を大絶賛。異例のスタジオ生パフォーマンスが実現するなど、各界で注目を集めている。
2020年1月10日に1stデジタルシングル『Carry On』でワーナーミュージック・ジャパンよりメジャーデビュー。同曲は東映系映画『シグナル100』の主題歌にも起用された。さらに、そのMVが公開2週間で驚異の275万再生を記録! 新進気鋭の若手注目監督・新保拓人氏とのタッグで制作され超巨大回転セットの中で、対比する二つの感情が折り合い生み出す葛藤が、「空間の歪み」や「時間の歪み」として表現。ミステリアスに包まれた表情と眼差しで訴えかける彼女の姿が、強烈なインパクトを与える作品に仕上がっている。
「Carry On」
続く「Bubble Up」では、自身の可能性を広げるため、取り組んでいたダンスを初めて披露。彼女のさらなる魅力が垣間見れる!
「Bubble Up」
そして、冒頭にアップした2021年1月に公開の「Superhero」のスペシャルバージョンMVには、かつて自身が通っていた大阪のダンススクールの先輩・TWICEのMOMOが出演! 彼女の熱烈なオファーにより実現する運びとなった。ラップパートやメロディアスなパートが入り乱れながらも、一部の隙もないエモーショナルな歌唱が圧巻! そして、何より、爽快なナンバーだ。
そして、3月17日には、Major 1st ALBUM「21×21」がリリース! 21歳となったyukaDD(;’∀`)の、これまでの全てが詰め込まれた渾身の作品と仕上がっている、必聴のアイテムだ。まさに「DD」の語源である「ダイヤモンド」の輝きを放つ、彼女の世界観を存分に体感したいところである。
NON-PA LIVE@大阪城ホール
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