2016年は音楽の当たり年。海外ではチャンス・ザ・ラッパーやフランク・オーシャン、ザ・ウィーケンドなどが大活躍し、リアーナやカニエなどの大御所も素晴らしいアルバムを発表、プリズマイザーと呼ばれる新しいボーカルエフェクトが生まれるなど毎月毎月が本当に楽しい1年だった。それは日本も同様、特にこの国ではこれまでになかったワールドワイドな視野を持ったアーティストがたくさん生まれた年だったのではないだろうか。今回は2017年に大きく日本の音楽シーンを変えてくれるであろうアーティストを8組ピックアップ。ぜひお気に入りのアーティストを見つけて欲しい。
後編はこちらから
1.yahyel
ジェイムスブレイクを髣髴とさせるボーカルに美しいサウンドが絡みあう、一度聴いただけでこれは新しいと感じさせてくれたのがyahyelだ。日本から海外に発信するという立ち位置ではなく、圧倒的に無国籍なサウンドを構築している。2016年に発表されたアルバム『Flesh and Blood』(このタイトルもすごく刺激的だ)はもう聴いただろうか?突如日本から発生した化け物のような美しさを持つ音をぜひ体感して欲しい。
2.She,in the haze
シューゲイザー、アンビエント、オルタナティブロック、エレクトロなどさまざまなジャンルを取り込み独特の浮遊感を感じさせるサウンドをつくりあげたバンド・She,in the haze。しかもマニアックにならずに、ポップな方向にもしっかりと開けているところがすばらしい。フェスの大会場でいつの日か音を浴びてみたい。
3.D.A.N.
メロウでグルーヴィー、ダンスミュージックの気持ち良さをバンドサウンドで体感させるD.A.N.。上のShe,in the hazeと同じくこちらも3人組だ。BPMはハウスミュージックに近いものが多く、自然と体を揺らしたくなる。夜のドライブや、自室でゆったりしたいときのベッドルームミュージックにもおすすめだし、ライブで聴いてもクラブで聴いても最高の気分にさせてくれるだろう。
http://danbandtokyo.weebly.com/
4.向井太一
音の良さももちろんだが、声の良さが特に際立つ。宇多田ヒカルの歌声をはじめて聴いたときと同じくらいの衝撃が初聴きのときにあったのを覚えている。ここ数年で聴いた中でも才能のとてつもない巨大さを感じさせてくれた稀有なシンガーソングライターだ。まずは『SLOW DOWN』から、どうぞ。
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