ベネチアンマスクに包まれた謎の歌い手
新型コロナウイルスによるステイホームをきっかけ短期スパンで投稿されるようになった“歌ってみた“動画の20本以上がミリオンを突破、それに伴いチャンネル登録者も34万人に増加し、今まさに注目を集めている歌い手・超学生(ちょうがくせい)。ベネチアンマスク越しに覗かせる甘い顔立ちからは想像できないガナリヴォイスを特徴とする新世代の歌い手です。
2020年12月にはすりぃ、syudou、柊キライという著名なボカロPを迎え初のオリジナル楽曲の配信が発表され、ますます注目度を高めています。本稿では昨今のシーンを賑わせている超学生の魅力を紹介します。
超学生とは?
怖くない人ですよ〜友達になって〜〜 pic.twitter.com/o28Xj14dT3
— 超学生 / 湯月凜空 (@tyougakusei) January 21, 2021
2001年9月19日生まれの19歳(2021年3月現在)。流麗なガナリヴォイスとそれを活かすヴォーカルアレンジ力が魅力の超学生。彼のバックグラウンドにある数々の音楽の経験が下地となっているようで、レコーディングやミキシングなど音楽制作に関わる知識が豊富なことでも知られています。
エバ @歌ってみた
2020年1月にYouTubeとニコニコ動画にて投稿した「エバ@歌ってみた」の動画を皮切りに、動画の投稿頻度を増やすと、コロナ禍におけるステイホーム期間を味方につけ、動画の再生回数が急上昇。チャンネル登録者やTwitterのフォロワーも伸び続け、現在(2021年3月)までにYouTubeが約34万人、Twitterは7万人を突破。今まさに大注目の歌い手のひとりであることは間違いありません。
経歴
超学生がネット上に初の声出しを行ったのは、なんと小学生の時。2012年にニコニコ動画にて鎖猫が投稿した「【超学生 × 鎖猫】リンレン★ロマンティックナイト【歌ってみた】」が始まりでした。
2013には、本人のアカウントで『小学生が「六兆年と一夜物語」を歌ってみた【超学生】』で、ニコニコ動画へ初投稿を果たし、2015年には自身のYouTubeチャンネルを開設。
その後、成長による変声期を経て、2019年3月に投稿された「ダーリン@歌ってみた」の動画から、現在の動画スタイルを確立し、ガナリヴォイスを取り入れた、新たな“超学生ワールド”を打ち出してきました。そんな中、新型コロナウイルスの影響でステイホーム期間に動画投稿頻度を増やし、現在20本以上の動画の再生回数がミリオンを達成しました。
20本以上の動画がミリオンを達成!
そんな超学生のミリオン突破動画から、特におすすめの3曲を紹介します。
ボッカデラベリタ @歌ってみた
2020年5月に投稿されたのは、「ボッカデラベリタ」は「オートファジー」「エバ」などの人気ソングを生み出してきた新気鋭のボカロP・柊キライによる楽曲。
この動画は、超学生のYouTubeチャンネルで最も再生されており、2021年3月時点で540万回を突破。この動画が彼を知るきっかけになる方も多かっただろうが、歌い出しでいきなり度肝を抜かれたはず。新時代の歌い手の台頭を否応なしに予感させます。
ベノム @歌ってみた
続いては「アルカリレットウセイ」や「アンヘル」でもお馴染みのボカロP・かいりきベアの楽曲。
原曲は明るくキャッチーなノリを特徴とし、多くの歌い手がその世界観のなかで歌い上げる中で、このリミックスバージョンでは低音がガツンと効いたアレンジが施されています。超学生の歌声との相性は抜群で、聴けば聴くほどに沼にハマってしまう中毒性のあるカバーです。原曲を知っている方ではればよりそのギャップにイチコロ。
ビターチョコデコレーション @歌ってみた
「邪魔」や「コールボーイ」の楽曲でも知られるボカロP・syudouの最大のヒットソングで、2019年に投稿された原曲は1200万回再生を超える名曲。
ガナリヴォイスにばかり気を取られてしまいますが、超学生の純粋な歌唱力の高さも同曲では光っています。特に「本当に19歳なのか?」と思わせられる声区の切り替えや緩急のつけ方には驚き。ぜひ、歌唱力の高さにも注目してほしいです。
「うっせぇわ」でメジャーデビューを果たした大人気歌い手・Adoとのコラボも話題
2020年10月に「うっせぇわ」でメジャーデビューを果たし、今、最も注目を集めている歌い手Adoとも交友のある超学生。そんな次世代の歌い手2人によるコラボ動画「【超学生×Ado】少女ケシゴム @歌ってみた」は大きな話題を呼びました。
良い意味で“混ぜるな危険”な2人が交わってしまった感があるこのコラボ。しかし、お互いの個性を打ち消すことなく、むしろそれぞれの良さがより一層引き立っており、絶妙な化学反応が生まれています。次世代を引っ張っていくであろう若き歌い手の共演を見られるのはここだけ。
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