キイチビール&ザ・ホーリーティッツ
東京・下北沢を中心に活動する5人組バンド。バンド名にある「ホーリーティッツ」とは「爆乳」という意味のスラング。つまりこのバンドの名前、”キイチとビールと爆乳”ってことなんだけど、名前からしてすでに最高じゃないか?
懐かしさと温かみを感じさせるメロディ、90年代ロックバンド(Theピーズやホフディランなど)の影響を感じさせるサウンドが特徴。独特のゆるい雰囲気があるが、歌詞には鋭さがある。
メンバーは、キイチビール(Vo. & Gt.)、KD(Cho.)、橋本=タフネス=樹(Ba. & Cho.)、りょう(Key.)、タカヒロ(Dr.)。2017年には『ROCK IN JAPAN FESTIVAL 2017』『SUMMER SONIC 2017』にも出演。
本記事で最初に紹介したTempalayにも通じることだが、”ゆるくやる”ことと”ゆるく見せる”ことは全然違う。ジャズ、ソウル、クラシックなど様々な音楽的バックグラウンドがあり、理論を突き詰めた上でそれを破り、独特の”ゆるさ”を獲得したバンド。1月19日からはSpotifyも解禁。
夏の夕暮れにビールを飲みながら聴きたい。
(キイチビール&ザ・ホーリーティッツ『世の中のことわからない』)
キイチビール&ザ・ホーリーティッツ
1stアルバム『トランシーバ・デート』特設サイト
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Half time Old
名古屋出身のバンド、Half time Old(ハーフタイムオールド)。CHAIといい、クアイフといい、さいきん名古屋のバンドが盛り上がっているらしい。
一度聴いたら忘れられない歌声と、語尾を上げがちな歌い方はクセになる。サウンドはポップで歌詞はアツい。
歌詞は基本的にシンプルな言葉で書かれているが、言葉と言葉の組み合わせがうまく、聴く人をドキッとさせる。たとえば2017年12月にリリースされた2ndアルバム『発見と疑問』収録の『アウトフォーカス』という曲の、「普通が一番の異常だ」「憧れとは一番の他人だ」という箇所など。
本質的で心をえぐられる内容を歌っていながら、聴き終わると前向きになれるので、今後もっともっと多くの人に受け入れられるのでは。
(Half time Old『アウトフォーカス』MV)
Half time Old
オフィシャルサイト
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おとぼけビ〜バ〜
京都で結成されたガールズロックバンド。モットーは「セックス、しば漬け、ロックンロール」。イギリスのインディーレーベルDamnably所属(少年ナイフが所属していることでも有名)。海外のライブでは「アバズレ!」とのコールが起きるらしい……。
メンバーは、あっこりんりん(Vo. & Gt.)、よよよしえ(Gt.)、ひろちゃん(Ba.)、ぽっぷ(Dr.)の4人。
このバンド、なんと、2018年4月にアメリカ・カリフォルニア州で開催される世界最大の野外フェス、『コーチェラ・フェスティバル2018』への出演が決定している。ヘッドライナーをつとめるのは、ザ・ウィークエンド、ビヨンセ、エミネム。ちなみに2017年のヘッドライナーは、レディオヘッド、ケンドリック・ラマー、レディー・ガガだった。
なお、日本からの出演は、おとぼけビ〜バ〜とX JAPANの2組だけ。数々の人気セレブが集まることでも有名なこのフェスに出演することによって、世界中から注目されること間違いなし!?
(おとぼけビ〜バ〜『シルブプレ』MV)
THE RODEOS
若手……でくくるのはちょっと失礼かもしれない。2009年結成のバンド、THE RODEOS(ザ・ロデオズ)。アイリッシュ、ラスティック、ロシアンフォークなど様々な民族音楽がパンクと出会うとこうなるといった感じ。東京・吉祥寺を拠点に活動している。
ボーカルのしゃがれ声と力強いコーラスは男の血をたぎらせる。JR吉祥寺駅をジャックした『心を溶かしきる洪水の中で』MVは2014年の公開だが、いま見ても衝撃的。ストリートでのゲリラライブを得意とする。
メンバーは、菊地太樹(Vo. & Gt.)、坂本陽平(Gt. & Mandolin & Cho.)、栗原洋(Dr.)、福田益巳(Accordion)、秋山高徳(Banjo & Cho.)、北島紘行(Woodbass & Cho.)の6人。
2018年2月7日に初の映像作品『OFF THE CHAIN』をリリース。
(THE RODEOS『心を溶かしきる洪水の中で』MV)
King Gnu
東京藝術大学出身の常田大希が2015年にSrv.Vinci(サーバ・ヴィンチ)という名前で活動を開始、その後4名体制となり、2017年4月にKing Gnu(キング・ヌー)とバンド名を変更。2017年10月25日にリリースした1stアルバム『Tokyo Rendez-Vous』が大きな話題となる。
とりあえず音楽業界のひとはみーーーーーーんな大注目している2018年の本命。完成されずぎててまだ一般層まで知名度が追いついていないといった感じ。すでにカリスマになりつつある。
常田大希は、米津玄師のアルバム『BOOTLEG』に収録された『爱丽丝』(アリス)にも演奏・編曲として参加。隙なし。
(King Gnu『Tokyo Rendez-Vous』MV)
ほかにも、本記事に入れたいバンドが両手におさまらないくらいポンポン頭に浮かぶ。「音楽業界は先細り」なんて誰が言ったんでしょうか。素晴らしい音楽がめちゃくちゃたくさんあります。
2018年はカッコ良いバンド豊作の年になりそう。
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