劔樹人「僕らの輝き 〜ハロヲタ人生賛歌 第114話 男たちの別れ」

＜これまでのあらすじ＞
ハロー!プロジェクトのオタクである会社員の前田ミチオは、道重さゆみ信者でオタクリテラシーの高い熱血漢・コージや、口うるさくも誰よりハロプロを愛する古参ヲタのてっつんらと日々賑やかで楽しいハロヲタ生活を送っていた。
ある時ミチオはふとしたきっかけから、ミステリアスで全く関わることのなかった同僚の美女・嶺脇育代がハロプロに興味を持ち始めていることを知り、親しくなってゆく。
しかし嶺脇と親しくなるにつれて、ミチオの身の回りでは、知り合いのハロヲタが突然別人になってしまうなど、不思議な異変が起こり始めていた。
異変はついに身内にまで及び、優しかったコージまでもが暴力的な迷惑ヲタになってしまう。荒れ始めるハロー！の現場に危機を感じたミチオは、この2018年は実はタイムリープによって改変された世界で、元の世界ではハロプロはすでに終焉を迎えており、そのきっかけになったのがモーニング娘。7期メンバー・嶺脇育代だったことを知る。
本当は嶺脇は2004年のオーディションに合格するはずだったのだが、後に嶺脇に起こる恐ろしい事件とハロプロの終わりを知る未来からやってきた謎の男・赤羽橋駅LOVE男により、最終審査を辞退させられていたのだった。
赤羽橋とミチオたちは、この世界の異変の原因が、ミチオと嶺脇が出会ったことにより引き起こされているのではないかということに気付き、ミチオはハロヲタとしての人生を諦めることを決意する。しかし、タイムリープ先で作戦を失敗してしまい現代に戻ってくると、現代はハロリアンの存在を知ったてっつんによって過去から大きく変えられ、てっつんは事務所の幹部となり、ハロプロはその存在意義を失うほどに変貌させられていたのだった。
もはや修復不可能なほどにハロプロと世界は変わってしまったが、タイムトラベルのラストチャンスが近づく。
ミチオたちは果たして未来を取り戻せるのか？努力！前進！A BEAUTIFUL STAR！