「光」って言葉は今までで一番多いと思います
――そんなSHE'Sが6月21日にミニアルバムをリリースします。1stアルバムをリリースした時に、井上さんは「燃え尽きた」って話してましたけど、今はどうですか?
井上 : 燃え尽きたからこそ、この作品が出来た気がします。1stアルバムをリリースしたことで一区切りついた感じがした。僕としては、燃え尽きて曲を書けなくなった時期を振り返って思ったのは、「終わった感」があったというか。それを越えて次のフェーズへ行けると思ったから今回の作品は『Awakening』=“目覚め”ってタイトルになったし、これまでの作品を作れたからこそ、次の作品ではこういうことをやりたいなというビジョンが見えてきたので、前回のアルバムからスパンを空けずにミニアルバムを出せて良かった。
――フルアルバムはバンドの方向性だったり、多様性を感じさせるものであって、ミニアルバムはすごくコンセプチュアルなイメージがあるんですが、井上さんはどうですか?
井上 : 僕の中ではむしろ逆ですね。ボリュームが大きくなればなるほど、作品としてコンセプチュアルにしたがるんですけど……今作はコンセプチュアルなものになってないし、ゼロになったところから始まっているので、その初期衝動感も込めたかったし、生まれてくる曲をバランスや整合性を保ちながら入れたかった。だから、メンバー内で「こういう世界観のアルバムにしよう」っていう話し合いはしなかったですね。
――井上さんは以前、「自分と向き合う以外に曲を作れない」と話してましてけど、今作は?
井上 : 『Awakening』は前作と違って、過去に焦点をあまり当てていないんです。目覚めがテーマなので、「前に前に」という感覚で作りました。それこそ、5曲目の『In The Middle』は引越して間もない時に歌詞を書いたので、その頃の気持ちが反映されていたりします。結局、過去に焦点を当てて曲作りをする方法をしないのであれば、きっと自分自身の現在地を書こうとはするので、それが出来た作品やと思う。それとは別で『Over You』は自分と向き合ったというよりも、応援してくれる他者と向き合ったから聞こえた声があって、見つけられた自分がいる、という感覚で作ったので、今までと違う曲の書き方ができたのかなって思います。
――この『Awakening』は『VOICE FROM DISTANCE』(2014年発売のインディー盤)の頃とは違って、過去を受け入れた上で前に向かっている1枚に思いました。希望とか光という言葉がピッタリだなって。
井上 : キーワードとして、「光」って言葉は今までで一番多いと思います……うん。『Over You』にも出てくるし、『aru hikari』って曲があったりとか。
――気づいたらそうなっていた、と。
井上 : 書き終えてから気づいたことやったんです。無意識でそういうムードがあったというか、バンド自体もそうやったと思うし、前に進んでいこうって気持ちが出てるんですよね。
――明るい気持ちの時にポップな曲ができるのか、暗い時だからこそポップな曲を作るのか、井上さんはどちらですか?
井上 : 前者ですかね。楽しい時に楽しい曲は生まれますし、作品全体として過去との決別ではなく、受け入れると言う姿勢は前作で出せたから分かったことやったというのはありました。なんか、『VOICE FROM DISTANCE』を書いたことでスッキリするやろうなって希望を抱いてやっていたんですけど、実際リリースしてみたらそんなことはないし、逆に作品としてずっと残ってしまうから歌えば歌うほど思い返しもするし。こうやって自分と向き合って精算できる訳ないんやってわかったから、じゃあ受け入れるしかないんやっていうので、この作品と向き合えたのは大きいですね。
――SHE'Sのイメージが世間に伝わっていると思う部分と、まだ伝わっていないと思う部分は何かありますか?
Gt.服部栞汰
服部 : ピアノ・ロックバンドというのは、そもそも数がいないと思うんですよ。今はそれが世間に分りやすく提示できてるかなって思います。ゆくゆくは僕らがその頂点というか「ピアノ・ロックバンドといえばSHE'S」って存在になりたいと思っていますね。
木村 : ピアノを使っているので、優しいイメージを持たれていたんですけど、着々とロックバンドというイメージが届き始めているかなって思います。ライブでは激しめなパフォーマンスをしているので、MVとは違うロックさが大分浸透してきてるかな。
――さあお次はツイッターで募集したファンのみなさんからの質問をぶつけていきます!
#she_s_meetia
SHE’SのみなさんがデートでAwakingを聴くならどんなシチュエーションでどの曲を選びますか⊂((・x・))⊃!?— みさとぅん (@alalyphrsmlo) 2017年5月27日
広瀬 : デート……車なんかな?
井上 : いやいや、電車の中で一緒に聴いてもええがな。
広瀬 : そのパターンか。
井上 : 僕は『aru hikari』をデートの帰り道で彼女と一緒に聴きたいですね。例えば河川敷を歩きながら聴いても良いと思うし、例えば河川敷で座って聴いても合うと思うし、例えば河川敷で……。
広瀬 : 河ばっかりやん。
井上 : (笑)。デートの帰りに聴きたいですね。『aru hikari』は日が落ちてくる時に聴きたい曲をテーマに作ったので、それはやってみたい。
木村 : 僕はテーマパークで『Beautiful Day』。
服部 : テーマパークでどうやって聴くん?
木村 : えっ? どうやって聴く?
広瀬 : 待ち時間とか色々あるやん。
木村 : あ、そうか。
服部 : 観覧車の中やったらイケるな。
井上 : 日陰とか、ちょっと休んでる時でもええやん。
広瀬 : テーマパークって言ってるぐらいだから、その感じじゃないかも知れへん。
井上 : 歩きながら?
広瀬 : いや、ジェットコースターに乗りながらをイメージしたかもしれへん。
服部 : 次、俺が行くわ。
木村 : ちゃうんやん! 俺の回答なのに俺が何も喋ってへん。
一同 : (笑)。
井上の答え : デートの帰り道に『aru hikari』
服部の答え : デートの帰り際に『Don't Let Me Down』
広瀬の答え : 家で『Beautiful Day』
木村の答え : テーマパークで食事中に『Beautiful Day』
みなさんの夏と言えば…!な曲は何ですか?
(もちろんSHE’Sのも含めて)— いく (@ikmnsn) 2017年5月28日
井上 : ジェイソン・ムラーズの『I’m Yours』。
木村 : 言われた!!
井上 : シンプル・プランも残ってるやん。
広瀬 : むっず! むずいわ〜。
広瀬 : SHE'Sの曲やったら何がある?
服部 : 『海岸の煌めき』とか夏っぽいやん。
広瀬 : じゃあ、BABYMETALで『あわだまフィーバー』。
井上 : なんやねん、あるやん!
井上の答え : ジェイソン・ムラーズ『I’m Yours』
服部の答え : TUBE『夏を待ちきれなくて』
広瀬の答え : BABYMETAL『あわだまフィーバー』
木村の答え : コルビー・キャレイ『Bubbly』
#she_s_meetia
栞汰さんに質問です!(これは質問っていうんですかね、、、)
ダイエットは順調ですか?笑— Kobukata Hana (@hanagolian) 2017年5月27日
服部 : ああ、良いところきましたね。最近、やっと本気になりまして。走ったり、食事制限したり、今は全身筋肉痛ですね。
井上 : 10kgは落ちたんちゃう?
服部 : 2kgぐらいかな……。
井上 : 愚問でした。
服部の答え : 「順調です!」
#she_s_meetia
一人暮らしで一番大変なことは何ですか?— みぃ♪ (@0530_mii) 2017年5月29日
広瀬 : 洗い物ちゃう?
井上 : 俺も嫌い。そんなに大変じゃないけど、一番嫌い。
広瀬 : 料理作った後に洗い物って、めっちゃダルいよな。
井上 : いっぱい溜めて、最終的に寝る前に洗ってるな。
服部 : 俺は洗濯かな。せっかく干したのに雨が降ったら絶望。
広瀬 : 俺は毎日、天気予報を見るようにしてるな。
服部 : 俺もそうやけど、曇りならイケるかと思ったのに降ったらたまらん。
井上・広瀬の答え : 洗い物
服部の答え : 洗濯
木村の答え : ゴミ出し
上京してから、大阪との違いにびっくりしたことありますか?#she_s_meetia
— ゴリゴリJK (@___ssbggv) 2017年5月29日
服部 : 電車の遅延が面倒くさい。
広瀬 : 確かに大阪では考えられないよな。あと、各停以外が多すぎるよ。急行、特急、快速とか。
井上 : なるほどな。ん〜俺は意外と友達が近所に多いことかな。
広瀬 : ちなみにどこ住んでるん?
井上 : 言っても書かれへんやん! でも、ほんまに多くて歩いて行ける距離にいる。
広瀬 : 下北とか渋谷に行ったら大体会うよな。
服部 : あと開かずの踏切が桁違いに開かない。
井上 : 多いよな! 待っても待っても開かへん。
木村 : びっくりしたことかぁ……。
井上 : キム(木村)は思ったよりカルディが多いにしときいや。カルディを見つけるたびに「またカルディや」って言ってるやん。
広瀬 : 他にも多いものって山ほどあるやん。なんでカルディなん?
木村 : いや、だってカルディ多くない?
一同 : (笑)。
井上の答え : 近所に意外と知り合いが多い
服部の答え : 開かずの踏切が多い
広瀬の答え : 関東と関西でどん兵衛の味が違う
木村の答え : カルディが多い
#she_s_meetia
みなさんに質問です!
もしバンドやってなかったらどんな人生送ってたと思いますか?— 🦉 (@aaaaaaaaa_nemui) 2017年5月27日
井上 : 俺はコーヒーが好きなので、そっち系かな。それか、映像関係の大学に通っていたので映像に関わる仕事をするかな。
服部 : 俺はアメ車が好きなので、車関係の仕事に就いてたかな。
広瀬 : 国籍もアメリカ人にしてな。
服部 : それはせえへんけどな。
井上の答え : コーヒーショップの経営、もしくは映像関係の仕事
服部の答え : 車関係の仕事
広瀬の答え : サラリーマン
木村の答え : 実家の建築業を継ぐ
#she_s_meetia
バンド活動の中で一番楽しい事と辛いことはなんですか?— *風梨 (@Flace_Me) 2017年5月28日
井上 : 僕は楽曲制作かな……。やっぱり、生みの辛さは子供であろうが、曲であろうが一緒だよね。
広瀬 : お前、男やん!産めないやん。
井上 : ごっちゃなったわ。
服部 : 深そうなこと言って、全然深くなかったわ(笑)。
井上 : 曲作りは楽しいけど辛いっていう表裏一体な感じするな。
服部 : 楽しいことは、やっぱり色んな人に注目されることかな。それって、普通の生活を送ってたら経験できないことやし。辛いことは制作かな。絞り出してアレンジを考える時は「もっと良いもの作れるんちゃうか?」って戦いやし。
井上の答え : 楽しいこと→楽曲制作 辛いこと→楽曲制作
服部の答え : 楽しいこと→たくさんの人に注目されること 辛いこと→楽曲制作
広瀬の答え : 楽しいこと→たくさんの人に会えること 辛いこと→機材車での移動
木村の答え : 楽しいこと→日本各地を周れること 辛いこと→特になし
ツイッター企画に参加いただいたみなさん、ありがとうございました!
【リリース情報】
4th Mini Album『Awakening』
発売日:2017年6月21日(水)
【CD】TYCT-60099 ¥1,700(税込)
(CD収録内容)
1.Lantern(inst.)
2.Over You
3.Someone New
4.Don’t Let Me Down
5.In the Middle
6.Beautiful Day
7.aru hikari
■ミニアルバム『Awakening』配信中
iTunes配信リンク
詳しくはオフィシャルHPをチェック
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