私、パティがギターを担当しているバンド、The TaupeがFUJI ROCK 2016 ROOKIE A GO-GOに出演した。
今回の後編ではフジロックに向かう所から始まり、初日の深夜にあったThe Taupeのライブとその裏側に触れ、初参戦であったフジロックを如何に楽しんだかを記述していく。
前編<https://meetia.net/column/the-taupe-fuji1/>
ライブ出番まで
7/22(ライブ当日)の朝、東京では軽く雨が降っていた。
メンバー4人、スタッフとマネージャー1人ずつの計6人が新宿に集合、マネージャーの車でフジロックの会場である苗場スキー場へ向かった。
余裕を持って出発し、休憩を挟みながら向かった所、4時間程で着いた。
苗場に着くまでの山道は天気が不安定だったが、いざ会場に着くと晴天であった。
ROOKIE A GO-GOの出演者はフジロック三日通し券も頂けるので(メンバー+スタッフ3人分まで)それを受け取り、受付を済ませた後、ホテルにチェックイン。
今回我々は会場の側にある苗場プリンスホテルに宿泊。
部屋は男組と女組で分かれたのだが、男組の客室内には ハンモックがあった。
窓からはキャンプサイトを利用している人達のテントが見える。
The Taupeの出番は25時からで、21時 に機材搬入があるのだが、時間までの約4時間は体力を回復する為ホテルで休む。
「せっかく時間あるのにライブを見に行かないの?」と疑問に思う方もいるかもしれないが、出番前にはしゃぎ過ぎて体力を消耗するよりは、体力を温存して自分達のライブを成功させる事を優先した。
時間になり機材搬入とROOKIE A GO-GOの担当の方への挨拶をする為に再び会場へ向かう。
楽屋はバンド毎にあるわけではなく、大きめのテントに複数の椅子やテーブルが並んでおり、そこを出番前の出演者を優先に、出演者全員で使う場となっていた。
テント内には大きなクーラーボックスがあり、出演者用の飲み物が複数の種類のものが多く用意されていた。会場内でもホテル内でも飲食物はそこそこの値段(500mlのペットボトルが200円越え)するのでありがたく頂いた。
機材搬入と挨拶を終え、初日の大目玉、シガーロスを見に行った。メインステージの中で一番大きいGREEN STAGEでのライブ。 言うまでもなく最高であった。
ライブ本番
気持ちを高めてからROOKIE A GO-GOのステージへ戻ると、間もなく1番手のバンドのライブが始まる所であった。
彼らのライブが始まってから、うろうろとルーキーの会場を周りながら、出音、ステージの広さや天井の高さ、ステージから観客との距離等を確かめていた。
ライブ中、私は結構動き回るので、初めて出るステージでは大体こういった確認作業はする様にしている。この時点では全く緊張しておらず、「ステージ広いなー、早くライブしたいなー」と考えていたほどステージに立つのが楽しみであった。我々の出番は3番手。出番まであと約2時間ある、などと考えていると待ち遠しくて仕方が無かった。
1番手が終わってから私は楽屋でストレッチをしつつ、軽くギターを弾きながら出番を待っていた。特に緊張する事なくのんびり過ごしていたら2番手の出番も終わり、転換。
舞台裏から機材を持ってステージに上ると、ステージから見て正面の方でサーカスが行われていた。
綱渡りや大車輪などの大掛かりな演目が行われていた。機材のセッティングをしつつ、ステージ上からそれらをヒヤヒヤしながら見て楽しんでいた。
サーカスが終わり、バンドの音出しチェックを行い、ステージ裏へ捌ける。ステージ衣装に着替え、本番に備えながら入場SEが流れるのを待つ。
私が先頭を切ってThe Taupeがステージ上へ。
フロアを見下ろすと、捌ける前まではまばらであったお客さんの数も、いざ本番となればざっと300~400人程が集まっていた。深夜の一時だというのにこれだけの人数が見てくれている事に心が踊った。
そして、フロアの最前列には見知った顔がいくつもあった。
ありがたいことに、都内で頻繁にライブを見に来てくれるお客さんや親交のあるバンドマンが我々のライブを観る為だけに苗場まで応援に駆けつけてくれていたのだ。
また、こういった記事がアップされていた。
BATTLESが好きなら見ておくべきバンドの一つとして、The Taupeの名前がトップに挙げられていたのだ。この記事を見て我々のステージに足を運んでくれた人も中にはいたであろう。
夏フェス、野外ライブ、広いステージ、300~400人のお客さん、初めての事ばかりであったが、緊張する余地は無かった。
初っ端からフロアは大盛り上がり。
気付くとテンションは最高潮に達していた。同じステージ上のメンバーも皆最高の表情。最後の最後まで、最高の気分でライブをする事が出来た。
過去のライブでは本番中にエフェクターが壊れた事や、あまりに暴れまわるせいでギターのストラップが外れて客席に飛んでいった事もあったのだが、ROOKIE A GO-GOのステージではトラブルが一切起こらなかった。
トラブルが起こるのを恐れ、遠慮して暴れなかった、なんて事はもちろんない。
こちらの記事に「演奏を放棄してステージを暴れ回るニール・パティ・パティ・パティ。ギターをちゃんと弾いてくれ!」とかいてある通り、 相変わらずのパティでした。
セットリスト(The Taupe LIVE@FUJI ROCK FESTIVAL 2016 ROOKIE A GO-GO)
1. GORILLA GORILLA GORILLA
2. アイダホで見たUFO/3. FICTION
4. テレサシティ/5. ダーカーソーシャリティ
6. 産まれたての国
ROOKIE A GO-GOに出演した翌日以降は、主催側から頂いたフジロック三日通し券を使ってフジロックを満喫した。
数多くの国内外のバンドのライブを見た中で、二日目に出ていたROVOのライブが個人的に強く印象に残っている。
メンバーの平均年齢が高くありながら、圧倒的な格好良さがあった。
フロアが大きく盛り上がる度に歓声と一緒に砂埃が舞う。
年を重ねながら観客をあれほど盛り上げるROVOのライブを見た私は「一生バンドを続けよう」と思った。
フジロックの出演が決まってからはライブへの出演依頼が増え、 確実に出演前とは周りの反応が変わった。
だからといって有名になったという実感もなく、もちろん「売れた」なんて事は全く無い。
ルーキーに出演する事は大きなステップの一つであっても、決してゴールではない。
これからのThe Taupeの活動、活躍を是非見守って頂きたい。
■Release情報
2017年初頭、1st Full Album 全国リリース決定!!
詳細はコチラで要チェック!!
https://twitter.com/the_taupe_
■LIVE情報
2016.08.26 @新宿JAM
2016.09.05 @新宿LOFT
2016.09.28 @吉祥寺Planet K
2016.10.10 @新宿JAM w/KING BROTHERS
2016.11.04@新宿JAM w/つしまみれ/URBANフェチ/ワッツーシゾンビ/ザ・サイレンズ/and more…
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The Taupe
(左から)ニール・パティ・パティ・パティ(Gt)/おのてらえみ(Vo/Ba)/かわもトゆうき(Vo/Gt)/しょーへい先生(Dr)
公式サイト:http://rcrnq890.wix.com/taupe
文:ニール・パティ・パティ・パティ
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