ファンたちからの「リアルボイス」
さて、本記事のタイトルには「ファンと作り上げた」という言葉があるわけだが、この言葉がふさわしい理由を以下に記しておこう。
私たち取材班は、ライブ中、焚吐やバンドの演奏と同じくらい、ファンの反応にも心を惹かれていた。
なぜなら、彼/彼女たちからは、「自分たちが焚吐を盛り上げるんだ!」という姿勢を強く感じられたからである。
ライブ終了後、運良く彼女たちに話を聞くことができたので、その様子をインタビュー形式にする。
10人の女性たちのリアルボイスをお届けします。
ーー今回のライブは、前回とどんなところが違うと思いましたか?
A「お客さんのノリが良かった」
B「確かに確かに!」
C「最初のライブはみんな緊張してて。観客も緊張してるし、焚吐さんも緊張してるし、
えーこれどうやってノッていいのー?みたいな感じだったんですけど、今日は最初から手拍子があったり、声が出てたり、すごいノリが良くて、最初から楽しかったです」
ーーみなさんのファン歴を聞かせてもらえますか?
D「私まだ二ヶ月か三ヶ月くらいです」
A「『オールカテゴライズ』からです」
B「『名探偵コナン』のエンディングの曲からです」
C「六月くらいの音楽番組……『あたしの音楽』で観て好きになりました(※5/27放送分。11/20深夜25:20にリピート放送決定)http://www.fujitv.co.jp/otogumi/mymusic/」
E「デビュー当時からです」
F「私は四月のイベントからです。『ヤング・ブラックジャック』の」
G「私は、パルコの前で歌ってるのを偶然見かけてからなので、八月からです」
H「私は『ヤング・ブラックジャック』のエンディングで知ってたんですけど、Gさんと一緒にパルコに行った時に偶然、弾き語りライブしてるのを見かけて、それから好きになりました」
I「『ヤング・ブラックジャック』を見てて、そこから好きになったんで、たぶん一年くらいです」
J「私も『ヤング・ブラックジャック』のエンディングからで。十二月に『オールカテゴライズ』のリリースイベントがあって、それに行ったら、『あっ……!この人は……!』ってツボにハマっちゃいました」
(『ヤング・ブラックジャック』のエンディングに起用された『オールカテゴライズ』)
ーーなるほど。みなさん結構、ファン歴が浅い方から長い方まで色々いらっしゃるということですが、焚吐さんといえばコレ!というようなものってありますか?
B「変なMC」
一同「(笑)」
C「言葉遣いが結構独特です。あんまり普通使わないような言葉を使うなあって」
E「じわじわ来るよね」
D「最初の頃すごい挙動不審でした。ファンと目も合わせられない感じで。リリースイベントの時とかも、こっちから握手を求めてやっと『……あっ!』って手を差し出してくれるような感じで」
(池袋で撮影した『人生は名状し難い』)
ーーそうなんですか? でも今日はすごい、まっすぐな目をしていらっしゃるなっていう感想を持ったんですけど。
D「そう、だから今日はすごい良くなってた」
F「夏休みに、池袋のパルコで六十回弾き語りのライブやってたんですけど、それも最初の頃は焚吐さん、若干硬いなっていう感じはありました。でもだんだん回数重ねていくごとに、柔らかい雰囲気っていうか、近寄り難くない印象に変わっていきました」
A「あと、やっぱり歌詞が特徴的だと思います。焚吐さんにしか書けないような曲や詞、そういうのはすごく感じます」
ーーたとえば、どういう曲ですか?
A「『てっぺん底辺』とか」
一同「ああ~(納得)」
G「歌詞にはネガティブな言葉が多いのに、曲調はポップで結構親しみやすいから、ネガティブなはずなのに楽しいみたいな。そういうところが引き込まれます」
一同「うんうん(納得)」
H「深くも感じられるし、浅くも楽しめるよね」
一同「そうそう~(納得)」
D「『クライマックス』の詞もすごい面白いよね。『暗いマックス』なのにすごいアップテンポなノリで」
(『てっぺん底辺』。編曲はボカロPのNeru、映像はりゅうせー。)
ーー今日、MCで、「引きこもり系なんで」みたいなこと言ってましたけど。
B「なんか中高生の頃は友達がいなかったとか」
H「辞書が友達とかね」
J「辞書を隅から隅まで読んだとか」
一同「(笑)」
ーーそこらへんから独特の言葉遣いが生まれたのかもしれないですね。
I「嫌がらせとか、イジメっぽいことを受けたことがあって、その負の感情を歌詞に込めて、歌に昇華させて歌ってるってことなんで」
ーーなるほど、その感情がみなさんに刺さるっていうことなんですね。
I「そういう感じですね」
一同「(頷く)」
ーー前回の『リアルライブ・カプセルvol.0』には来られたけど今回来られなかった人には、今日のライブ、どう伝えます?
D「アツかったです!」
J「お客さんも、焚吐さんも、ノリがすごく良かった!」
ーーみなさん的に、「一番ここが盛り上がった!」っていうのはどこでしたか?
A「『ティティループ』!」
一同「ああ~『ティティループ』(深く頷く)」
B「その前の『ロストワンの号哭』からすごい盛り上がってきて」
一同「うんうん」
C「あと『青い疾走』のあたり」
G「『青い疾走』はすごい楽しいよね」
E「『ふたりの秒針』でも、観客の方から歌い込みがあったりとか。今までそれなかったんですよ」
F「あれ初めてじゃない?」
E「うん、初めてみんな歌ってくれてたんで」
(『名探偵コナン』のエンディングに起用された『ふたりの秒針』)
ーーじゃあ、焚吐さんのことを知らない人に対して、「焚吐さんのここがすごいよ!」っていうのを一言で伝えるとしたら?
D「声が綺麗!」
A「声質が独特で、聞き馴染みが良いので、みんなに聴いてほしいです!」
I「やっぱり、引きこもったりとか、学校で嫌なことがあったりしても、後ろから押し上げてくれるっていうか。一緒にがんばろう的なところが魅力だと思います」
ーーありがとうございます。みなさん、三月のライブには……
一同「行きます!!」
セットリスト
1. クライマックス
2. 子捨て山
3. 四捨五入
4. 青い疾走
5. 人生は名状し難い
6. 彼方の明日(未発表曲)
7. 黒いキャンバス(弾き語り、未発表曲)
8. テルーの唄(弾き語り、カバー)
9. てっぺん底辺
10. ロストワンの号哭(カバー)
11. ティティループ(未発表曲)
12. 僕は君のアジテーターじゃない
EN1. ふたりの秒針
EN2. オールカテゴライズ
ライブ情報
『リアルライブ・カプセル Vol.2』
日程:2017年2月25日(土)
会場:大阪・心斎橋 ヒルズパン工場
開場 / 開演:17:00 / 17:30
お問い合わせ:サウンドクリエーター 06-6357-4400
日程:2017年2月26日(日)
会場:名古屋・ell.FITS ALL
開場 / 開演:17:00 / 17:30
お問い合わせ:サンデーフォークプロモーション 052-320-9100
日程:2017年3月5日(日)
会場:SHIBUYA WWW(東京)
開場 / 開演 16:15 / 17:00
お問い合わせ(問)HOT STUFF PROMOTION TEL:03-5720-9999
チケット
スタンディング 3,000円(税込)
※ドリンク代別途必要。
※未就学児入場不可。
一般販売日:2017年1月21日(土)
Text_SOTARO YAMADA & AZUSA GOTO
(https://twitter.com/ssafsaf)
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