最近ありがたいことに大阪以外にも東京など様々な場所でライブしに行かせてもらってます。遠征ってやつですよね、一言に遠征って言っても様々あるようで。
例えば日帰りで大阪に帰る場合もあれば、1日~2日ホテルなどに泊まる場合もある。僕はホテルでの宿泊が苦手だ。一人で何も喋らず部屋に閉じこもると息が詰まるというか不安になるので、よく夜中に一人で散歩したりしていい具合に疲れてから寝ます。夜中散歩していると結構な確率でルームキーを無くしてひたすら探しに戻るか、道がわからなくなり迷いに迷って戻った頃には「もう朝じゃねーか!」なんてのもある。
ホテルは本当に苦手だ…。
せっかく大阪以外の土地に行けるのだから、羽根だって伸ばしたいし、ゆっくりしたいってのもあるわけで、朝までイベントで遊んで寝ずに過ごしたりしてその夜が明けるのを待っていたりもする。でもそれじゃ体力も気力も持たなくなる時もあるのでそういう時、身を隠す手段として使うのがネカフェだ!
僕はあまりネカフェってのがしっくりこないので漫画喫茶っていいます。まぁ満喫ですね!結構この満喫の存在が今のラッパーとしての自分を作ったと言っても過言ではない。言ってしまえばネタの宝庫な訳なんですよね。いい歌詞の題材やアイディアが生まれるような漫画を探しに行くわけで。
まず満喫に入る前に顔付きが変わり、まるでトレジャーハンターのように目の色を変えて受付を済ませ、指定された席に荷物を置き、ここではできるだけフラットシートを選ぶようにしてます。リクライニングも確かにゆったりできるんですが、朝までいるので高確率で背中と腰をいわしそうになるので、フラットシートで広々とゆったりします。そしてドリンクバーで飲み物を2種類選ぶ、一つはあっさりとしたお茶系にもう一つは炭酸系でこれがリアルゴールドだとなおいい!2つのコップを持ち自分の席に戻り机に置いたらもう準備は万端、あとはいよいよ読む漫画を選ぶ冒険に出るのだ。
早速お店がオススメしているメイン系の漫画に手を伸ばすも良いし、ちょっと普段自分が手を出さない系統にいってもよし。だがここで気をつけないといけないのが、いくらナイトパックで長い時間入り浸れるとしても超大作や巻数の多い作品は他の漫画が読めなくなってしまう場合があるので、僕はできるだけ長いものや鉄板なものはさけてサクッと読めるものなどをよく選びます。レンタルビデオ屋さんでもそうなんですが、隅々まで棚を見るのをオススメします。B-BOY精神でディグるんです!
DJがいいレコードを選ぶかのように、インディージョーンズのインディアナ・ジョーンズみたいな渋い顔で、共に夜を乗り越える漫画を探してみてください。手に三冊から5冊抱えて席に戻ればあとはじっくり読んでその時間を楽しんでもらえればいいのですが…。
ごく稀にこの至福の時間を邪魔する大敵が満喫には潜んでいる場合があるのです。
昼間だとまだ平和なんですが、夜の満喫にもなると色んな人が利用しているわけで。どこからともなく聞こえてくる野太いイビキ…見えてないのにわかるイチャつくカップル…。そして、たまに聞こえるヘッドホンのコードが抜けて大音量でフロア全体に聞こえるAVの音声…。
この数々の障害を我慢して、もう気にならないほどの集中する事が必要になってきます。そしてこの間に遠征だという事を忘れてはいけません。しっかりタイミングでシャワールームの順番を待ちましょう!店員さんが呼びに来るまで漫画の面白さ、そして徐々に襲ってき始める睡魔とも戦いながら時間いっぱい漫画喫茶を満喫するんです!
こんな色々言ってても正直遠征の時は8割は利用しているのですが、行く時はだいたいイベントでしこたまお酒を飲んでいたりして早朝からなんですが、気付けば漫画を選びさぁ今から読む時に寝てたり、一口も手をつけずに置いたままの並々入ってるコップ…。こういう現実を目の当たりにした時「満喫をもっとちゃんと使わなな」って反省します。数多くお店があるわけでただただ会員カードだけがアホみたいに増えてくので困るってのもあるので、できるだけ一個に絞らないといけないなぁと思っていてもなかなか絞る事はできず、色々とそのお店特有の漫画の品揃えやサービスがありその時の気分やお財布事情などと相談しながらなのでこの辺も楽しみの一つ。
そういえば前のDREAM BOYSでのアルバムを作っていた時なんかはほとんど満喫の中で書いていて、いいフレーズや歌詞が出ない時は漫画を読んで気分転換やらアイディアを探って作ってました!
他の人にも色々そういう支えになる場所があるとは思いますが、僕の場合は最強の現実逃避ができる場所としてこれからもずっと使い続けるでしょうね!最近度々「満喫いった事ない」とか「なかなか漫画読みに行かない」というのを聞いてビックリしたので今回はこういうの書いてみました。みんなもあの空間を探検してみてください、意外と色々発見なんかもあるので!あともしも店内で僕を見つけたりした場合はそっとしといてやってください。そうとう悩んでたりする時だと思うので…。
以上!
おそまつさまでした
KOPERU & ISSEI / プレッシャーヒーロー (Music Video)
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