“僕はラッパーになると思った時点で悪魔と契約した”
そんなヤツが今はなんとか“ラッパー”として世の中に潜んでいる。
そんで最近「ラッパーになるにはどうすればいいですか?」とか「ラップが上手くなりたいのですがどうすればいいですか?」とか聞いてくれる人がちょくちょくいるんだけれども…。
僕はいつも「人としての人生を捨てる事…」この答えを伝えます。
だいたいは、言われた人は真面目な顔をした後に急に顔が緩み 「またまた~」と冷やかされたり、ものすごく気まずい空気がその場を包みこんだりする事が多々あります…。
ここからは自分の持論になるんですけど、一時期まで自分は”KOPERU”という漫画やアニメのキャラクターなんだと思い込んでいた頃がありまして。
それはと言うと、そうでもしないと現実との兼ね合いができなかったんです!
例えば、同級生が次々大学に入学し卒業してるあいだ、僕は高校生だった訳で…。あとは、MCバトルに出る時も“「俺は強い!」「刃牙みたいなもんだ!いや、もはやオーガだ!」”とか言い聞かせては気合いを入れていたので脳内ではもう錯覚のような感覚が出来上がっていたのだと思います。
そのラッパーさん達によって違うでしょうし、こんな事思うのは本当に自分だけだと思いますけど、僕はラッパーになると思った時点で悪魔と契約したんだと思ってます!もっと柔らかく言うなら、魔女っ子になるため魔法の国のお付きの生き物と契約するみたいな!
どっちにしても色んな条件の元、一般人としての人生を捨てる瞬間があったんです。
だから最近、歌詞を書いてる時に普遍的な日常をイメージして書いてると妖怪人間のあの「早く人間になりたい~」ってボソっと一人で呟く時もあります。確かに特殊な存在だとも思うし、自分自身憧れの元に足を突っ込んだ世界なのだけどだからこそ失っていく物も多い訳で、是非とも憧れてもラッパーになるなんて思わないほうがいい!
今年で僕は”KOPERU”として世に潜んで…というか活動を始めて10年になるみたいで思い返したりするけれど、いい事や悪い事よりも変な経験と言うか貴重な経験はすごくできたとは思う。
その分もしも自分がラッパーじゃなかったらなんて考えたらゾッとするし、これからの自分も考えただけで吐き気が襲ってきますけどね!
いくら妖怪人間と言ってもベムにベラにベロの三人が支えあってる訳で。セーラムーンでもルナやアルテミスというしっかりしたお供がいるから戦えるんだし。
出会いは様々ありますね!活動していて普段ラップってのがなかったら絶対仲良くはならないなーって人ばかりだし。みんな、人は違えど一つの共通項があるから仲良くなったり関わる事になるんでしょうね!
年齢、場所、性格関係無く繋がれるのは素晴らしい!けど強面の人を紹介してもらったり話したりする時は今でも自然となぜか構えてしまいますよね。自然と体重が後ろに寄りかかる感じで。。。
でもそういうのも自分は楽しめてるんだと思います!
意外と妖怪人間も悪くないなと!
いつもこんな感じでいい事風に解釈してしまうから、やめたくなっても結局はあの時から契約している悪魔とまた契約更改の会議のすえ、ラッパーとしてまた生きてこの世に潜んでいくのでしょうね!
PS:引退後ではないけれどいつかは自分の料理屋さんが出せるように料理の勉強はちょくちょくしてます!
何事もゆるい計画性です!
以上!
-KOPERU & ISSEI / プレッシャーヒーロー (Music Video)
KOPERUのコラム一丁!Vol,1 第一回「それ行け高校6年生!!!」
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