最終話
実は今回でこのALL OVERが最終話なのです。
全8回と短い連載でしたが、ご覧いただきありがとうございました。
ちょうど一年前のパリについての最終回コラム、その中でも記憶に残る事件と、そこで出会った人のお話を書きたいと思います。
パリのcoffee屋さん
滞在の終盤、パリに住む日本人の知り合いとカフェで合う約束をしていました。
この時ハプニングがあって。火種は私の旅行前から不調なiPhoneでした。アプリを起動したりLINEを勝手に送ったりというiPhoneが勝手に動き出してしまう不具合で、ちょうどこの日は不具合の末期症状で、google mapもろくに使えず。
慣れない初めての場所でgoogle mapが使えないとこんなに不便なのかと、改めてiPhone とgoogle が生活になくてわならない存在だと痛いほど実感したなあ、、、
次の予定までまだ時間があったので、携帯ももう少し時間をおいて様子を見たいと話し、近くの知り合いのコーヒー屋さんに連れて行ってもらいました。
スペースはレジカウンターと壁側に細いカウンターと小さなテーブルが2つくらいの小さなスペース。街のコーヒーショップ。
boot cafe
URL:https://www.facebook.com/bootcafe/
住所:19 Rue du Pont aux Choux, 75003 Paris, フランス
定休日:なし
営業時間:10時〜17時
ファッションウィークの時期は、とても多くの人が訪れるのでオープンからクローズまでコーヒーを入れ続けて手が腱鞘炎になるほど忙しいそうです。
知人は先にお店を出ていることに。私は携帯の症状が回復せず、邪魔にならない程度で閉店した後も少し居座らせてもらいました。
それでも、勝手に動き出す怪奇現象はおさまらず、、、
夜の待ち合わせの時間は迫ってくるけれど、待ち合わせの駅の名前も行き方ももちろん全てiPhone頼り。滞在先のAirbnbの住所もわからない為、戻ることもできませんでした。
iPhoneが使い物にならず流石に途方にくれて、「はあーー」と落胆の気持ちでぼーっと窓からの歩く人通りを眺めたちょうどその時、その夜待ち合わせしているうちの一人がなんとコーヒー屋さんの前を通ったんです。
奇跡!!
コーヒー屋さんから急いで追いかけて事情を説明し、一人パリを彷徨う危機から脱出。
この文を書きながらも改めて思う、本当に奇跡。
そうして私は幸運なことに待ち合わせ場所に向かい、帰りも滞在人と一緒だったので無事に宿まで戻ることができました。
お店の場所を貸してくださった優しいコーヒー屋さんには本当に感謝しかなく、ずっと私の記憶に残っていました。
そんな事件が起こったパリ旅行からもうすぐ1年になる8月の終わりに、そのコーヒー屋さんの彼女と再会するんです。
私がアルバイトするレストランで、見たことある方だなあ。。。と思っていた彼女に「覚えてますか?」と話しかけられて、記憶が呼び起こされた。
それが、私のiPhone事件でお世話になったコーヒーショップで出会ったユイさんでした。
こんな偶然なことがあるんだなあと本当思います。
日本人の彼女は、夏休みで日本に戻ってきていて、その間焼き菓子屋さんとして活動もしているらしい。一緒にレストランに来ていた知り合いのレストランでデザートを作ったり、ビンテージショップのポップアップでグラノーラを作ったりすると話を聞き、私もグラノーラを食べに伺いました。
桃とヨーグルトのグラノーラ
コンポートされた大きな桃と、手作りの桃のソースは程よい甘さで、グラノーラは食感がサクサクです。
グラノーラは、朝ごはんのイメージですが、パリではおやつ代わりによく食べられているそう。
私のブランドのエプロンと手編みのニットのアイテムがずっと気になっていたと話してくれたユイさん。
彼女の今回の滞在中に何度かやり取りをして、無事、私のエプロンとニットたちも一緒にパリに連れて帰ってくれました。
私の作るエプロンが日本を離れフランスのパリで使ってもらえるなんて、本当に光栄です。
パリに帰国後、ユイさんから使ってくれているエプロンの写真が届きました。
ユイさんは私が訪れたboot cafeから独立されて、現在は、boot cafe近くの場所で彼と、
「DREAMIN MAN」というカフェを営まれています。
DREAMIN MAN
URL:https://www.instagram.com/dreaminman_paris/
住所:140 rue Amelot 75011 Paris
定休日:日曜日
営業時間:8時半〜18時半
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