Yukari Nishi「 INDEX #5 」
Credit :Untitled Scene: F, 2021 Acrylic on Canvas 1,620 × 1,303 x 37mm @Yukari Nishi, The Mass
ノスタルジックであり奇妙で幻想的な世界感を描き出すアーティスト、西祐佳里(にし ゆかり)。
1978年香川県生まれ。兵庫県在住。京都芸術大学(元・京都造形芸術大学)を卒業後、絵画技法を独学で学び、培ってきた構成技術や造詣を生かしながら現在の絵画スタイルに行きつき作品を制作。2004年から国内外のギャラリーやアートフェアにて絵画やミクストメディア作品を発表。現在は日本の音楽シーンでも活躍の場を広げ、CD ジャケットのデザイン、ポスター、ツアーグッズ、ミュージックビデオや映像作品の制作、またミュージシャンとのコラボレーションも実施しており活躍の場は多岐にわたる。近年では 2021年に開催された「 VIEWING 」( SAI )の出展も記憶に新しく、国内外で注目を浴びている。
西祐佳里(にし ゆかり)の作品は、自身が撮り溜めた写真や古い雑誌の切り抜き、インターネット上の画像などから採取した素材をストックし、下絵としてそれらをデジタルコラージュしたものを、アクリル絵具を使いキャンバスに描き起こすオリジナルの技法で表現される。
その独特で幻想的な世界観をじっくり体験出来る展示会Yukari Nishi「 INDEX #5 」が2022年2月5からギャラリーThe Massにて開催される。
Credit :Untitled Scene: K, 2021 Acrylic on Fabric 728 × 1,030 x 30mm @Yukari Nishi, The MassCredit
今回の展示会では自身初の大型キャンバスの作品、また新作を発表する。
新作はコラージュの世界観を超越し、どこまでも広がる空、緑が青々と茂る草原、芝生、そしてどれも名前を持たない、正体不明の未知の生き物を混在さた大胆な構図、鮮やかな色で描かれるモチーフと解像度の異なるイメージを配置することにより、コラージュと映像の異なるメディアの質感をオリジナルの技法を用いて融合、表現している。
また、近年の情勢から自身が内向的に家族と過ごす日々の中で生まれた作品も多く、手づかみで食べる機会の多いハンバーガーの隣に消毒液が置かれていたり、外気から身を守ろうと防護ヘルメットを被っている少女などこれまで意識してこなかった当たり前の日常へ問いかける場面も多様に描かれ今だからこそ見れるモチーフなども登場。
Credit :Untitled Scene: H, 2021 Acrylic on Fabric 727 × 727 x 30mm @Yukari Nishi, The Mass
■展覧会情報
Yukari Nishi「 INDEX #5 」
会期:2022年2月5(土)2月27日(日)
会場:The Mass
住所:〒150-0001 東京都渋谷区神宮前 5 11 1
時間:12:00-19:00 (月曜日・火曜日休館)
HP:http://www.themass.jp
さらに自身の絵画表現の具現化を試み、作品世界を等身大のスケールで再現した空間インスタレーションと映像作品も公開する。未知なる可能性を追求するアーティスト西祐佳里(にし ゆかり)の展示会にぜひ足を運んでほしい。
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