小説? 曲名? ソロプロジェクト「リリィ、さよなら。」とは
「リリィ、さよなら。」小説のタイトルなのか? 楽曲名なのか? やたらポエティカルなこの名前は、熊本出身アーティストヒロキによるソロプロジェクトの名義だ。ボーカリストで作詞作曲家でもあるヒロキは「リリィ、さよなら。」としての活動を開始したのは2013年。3歳からバイオリンを始め、中学ではギターを握るようになったヒロキ。地元では歌手志望として音楽活動を開始し、2012年の大学進学で上京した事をキッカケに「リリィ、さよなら。」は動き始めた。
大学進学での上京で「もう一度がんばろう」と思えた。
地元である熊本でも音楽活動をしていたヒロキ。当時、歌手志望であったものの、作曲家としての評価が高く「アーティスト」としてなかなか認められなかったと語っている。歌う事を諦めていたが、大学進学で上京し、様々な出会いで「アーティスト」としてもう一度頑張ろうと決心したという。「リリィ、さよなら。」として活動を始めたのもこの時だ。ヒロキとして、個人名で活動すると、音楽よりも人名である「ヒロキ」のイメージが先行すると。音楽として見て欲しいという想いからバンドっぽい名前を考え、辿り着いた結果が「リリィ、さよなら。」だ。そして2013年11月に自身が作詞作曲し歌った楽曲「約束」のMVをYoutubeで公開したことで「リリィ、さよなら。」の名前が知れ渡る。「約束」の再生回数は2016年7月現在17万回を突破している。小説のようなストーリー性を持つ歌詞は人々から共感と反響を呼んだのだ。
リスナーの心を掴むストーリ音楽
その後も率先して楽曲制作、ライブ活動を行い2014年には「musicるTV」に出演し、音楽グループ「超特急」の楽曲を手掛けるなど、歌う事だけでなく、作詞作曲家としても活躍し始めた「リリィ、さよなら。」2016年6月には3枚目となるミニアルバム「どうして君は世界で一人」をリリース。それに伴い「どうして僕は世界で一人 TOUR2016」の開催も決定している「リリィ、さよなら。」。アーティストとしても軌道に乗り始めた「リリィ、さよなら。」の紡ぐ歌詞は、やはり文学的である。楽曲全体を通しても、音楽として楽しむだけでなく「物語」としての楽しさもある独自のスタイルはリスナーの心に問い掛けるかのような優しさを感じる事が出来る。アーティストとしての今後の活動も期待できる「リリィ、さよなら。」だが、単純に彼の作りだす作品が、これからどんなストーリーを私たちに見せてくれるのか…と、楽しみで仕方ないのだ。
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