今最も注目される、インストゥルメンタルアーティスト、「Serph」。東京在住の男性によるソロプロジェクトで、2009年より活動をスタートさせ、わずか3年でアルバムを発表。その後も精力的な活動が続いている。彼の音楽への挑戦は終わらず、現在ではダンスミュージックなども手掛けるなど、可能性は無限大だ。彼の持つ音楽のこだわりと、表現に迫る。
作曲歴わずか3年でのアルバムリリースで、音楽の才能が開花。
「Serph(サーフ)」は、東京在住の男性によるソロ・プロジェクトである。2009年にピアノと作曲を始め、なんとその後わずか3年で完成させたアルバム「accidental tourist」が音楽好きの耳を刺激し、以降注目を集めるアーティストである。以降は4枚のフルアルバムと数枚のミニアルバムをリリースするなど、楽曲製作のほか、CMへの楽曲提供も行い、幅広い音楽活動を行っている。ベースとなるインストゥルメンタルのほか、ダンスミュージックに特化したプロジェクト「Reliq」、ボーカリストNozomiとのユニット「N-gia」のトラックメーカーとしても活躍するなど、精力的な活動が続いている。
電子音楽界の未来を担う、新生アーティストのひとりでもある。
電子音楽界では、彼の奏でる音楽には定評があり、彼の高度な音楽技術は、多くのアーティストにも影響を与えており、平井堅やYUKIといった大物アーティストのリミックスも手掛けるなど、電子音楽といえば彼、とまで語るものもあらわれるほどに。2014年1月、満を持して開催された初となるライブパフォーマンスを単独公演にて開催し、なんとリキッドルームを満員のうちに成功させるという偉業を成し遂げる。その後も、リリースした楽曲がインストアーティストにも関わらず、大手CDショップでは異例の売り上げを記録し、ポップエレクトロニカ・シーンの寵児と呼ばれるまでに登り詰めた。
幅広いジャンルでの活躍は、音楽が人に与える影響を知っているから。
彼が影響を受けたアーティストに、「ビートルズ」があがっている。ビートルズの音楽から、自由であること、「自分のハートが求めるところを大切にしなさい」とビートルズから感じたという彼の音楽は、実は過去、作った楽曲はそのまま「自分へ向けた」ものであったそう。しかし最近では、聴き手の存在を考えるように変化していったと本人は語る。「音楽が誰かにとってのささやかな希望になってくれれば」という彼のコメントからも、音楽を通じた彼自身の人間としての幅の広がりを感じるエピソードでもある。これからも、幅広く音楽を自由に楽しみ続け、挑戦を続けていくであろう彼から目が離せない。
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