シンリズムというアーティストを知っているだろうか。どこか懐かしいシティポップが耳に心地よい、新生アーティストのひとりである。驚くべきは、その年齢にある。なんと若干17歳でデビューを果たし、しかもその際に発表した楽曲の数々は中学生の時に構想を練っていたものだそう。そんな彼の才能あふれるエピソードと、その魅力に迫る。
本名「シン リズム」。新生アーティストのサウンドの秘密とは。
シンリズムはなんと本名で、まさに音楽のために生まれてきたといって過言ではない存在なのかもしれない。1997年7月17日生まれの彼は、作詞・作曲・編曲はもちろん、プログラミングまでをたった一人で行うマルチプレーヤーであり、シンガーソングライターなのである。彼が高校1年生の時に中学時代から作りためた楽曲をSoundCloudに公開すると、その音源がネット上で話題を呼び、すぐさまデビューすることが決定したのである。デビューにあたり、在学中ということもあって学校が休みの週末を利用して製作したものだそうで、その期間はなんと半年。東京のスタジオで、全ての楽器を自ら生演奏し、完成した力作である。
若い才能を見抜き、そのデビューをバックアップする重鎮たちとは。
前述のように、レコーディングも含め、常に全ての楽器を自らで行ってきたシンリズム。デビューにあたっては、ギターとベース、鍵盤などのベーシックな楽器演奏とサウンドアレンジは、相変わらずシンリズム本人が行っているのだが、そんな多才な彼の才能に目を付けたアーティストたちが彼の活動をバックアップし、楽曲製作に参加していることにも注目だ。キーボーディストの高野勲がサウンドアドバイザーとして、トランペットに、SOIL&”PIMP”SESSIONSのタブゾンビ、そしてチェリストの四家卯大、ドラマーには、NONA REEVESの小松シゲルと、コアな音楽通にはたまらない、錚々たるメンバーである。
期待度、実力ともに兼ね備えたシンリズムの、今後の活動予定は。
2015年4月18日、RECORD STORE DAYに7inchアナログEP「心理の森」をリリースし、翌5月には全国各地のFM・AMラジオ局で 最多となる33局のパワープレイに選出されるなど、華々しい活躍を見せるシンリズム。現役の高校生でありながらも、東名阪クアトロを含むツアーも成功させ、なんと最近では、キュレーションマガジンのテレビCMソングにも抜擢るなど、キャッチーでマスに訴える音楽も手掛けるなど、着実にその頭角を現している。今年2016年3月20日には彼の地元である梅田でソロワンマンツアーを開催。4月16日には新たに楽曲をリリースするなど、コンスタントに活動をこなし、8月には北海道で開催される人気野外フェスRISING SUN ROCK FESTIVALにも出演を果たした。今チェックしていて絶対に損はないアーティストのひとりだ。
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