20歳は微妙なお年頃。大人の女性と無垢な少女、どちらでもなく、どちらでもあり…なんて、哲学的な考察でごまかすまでもなく、「藤原さくら」はしっかり魅力的だ。もちろんかわいい外見のことだけを言っているワケではない。歌い手としても、演じ手としても、あるいはもっと違うジャンルでも、きっと彼女はこれからますます輝きを増していく。「さくらヴィンテージイヤー」の始まりを、みんなで祝おう!
女子高校生としてアーティストとして、リア充な3年間
高校1年からボーカルスクールに通い、楽曲も製作、ライブハウスでのパフォーマンスもこなしていた。2014年、高校3年生の頃に1stアルバム「full bloom」をリリース、ほどなく初のワンマンライブを成功させる。そして2015年3月、ミニアルバムのリリースとともにメジャーデビュー。さらにその1年後、初のフルアルバム「good morning」を発売、 女優デビューまで果たしてしまった。「しまった」なんて言うと怒られてしまいそうだが、花の女子高校生としては、あまりにもリア充が過ぎる3年間だ。トントン拍子一辺倒ではなく、きっと様々な苦労や葛藤もあったのだろうけれど、一般的に見れば「順風満帆」である。その華奢な身体のどこに、そんなエネルギーが燃え盛っているのか…なんて、またもや哲学的な考察でごまかす必要はない。藤原さくらには圧倒的なオーラがあった。だからこそ「とんとん」も納得だ。
ブルージーでスモーキーな…独特の存在感が際立つ歌声
新人としては異例のロングセラー。おばさんファンも獲得
「女優」としてデビューを飾ったフジテレビ系のドラマ「ラヴソング」では、吃音を克服するために音楽に没頭する少女を好演した。主題歌でもある「soup」は、ドラマ終了後も好調なセールスを見せているようだ。新人としては異例に長いロングセラー状態に、音楽関係者は注目している。ドラマをきっかけに一般の音楽ファンの間でも、さくら人気は一気に高まっている。YouTubeで公開されている動画へのコメントは、これからの期待感を感じさせるものが多い。ちょっと面白いのは、同性からのエールが多いところか。若い世代だけでなく、もしかすると「お母さんの方が年齢が近い」世代からの応援メッセージも届いている。「昭和チックなところもある歌の雰囲気におばさんはハマってしまいました」などなど。性別もジェネレーションギャップも乗り越えて、藤原さくらのスター性は花開いた。これからたぶん、長〜い「旬」が始まる。
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