“LINEグループも俺だけ退会させられた” 中学生「けーご」の“ありのまま”なラップが心に響く
現代的なネットを使ったLINE上でのいじめや、13才の少年のリアルな幸せなど、本当の自分、等身大の自分をありのままにさらけ出して共感を得ることで、今まで経験してきたいじめを乗り越えた1人の少年「けーご」が紡ぐリリックが奏でるメロディによって溢れるラップが心に響くと人気番組”関ジャム”でも紹介されるなど話題を読んでいる彼の言葉を聴いて、見てほしい。
心に響く「13才のリアル」をリリックから拾ってみよう。
一見、どこにでもいそうな、ラップなどとはつながらなさそうな大人しい少年。そんな彼は学校でいじめられていた。いじめをラップで乗り越えた中学生けーごのリアルな想いが溢れてくるラップ「けーご/13才のリアル」のミュージックビデオがラッパーやダンサーの間で話題になっている。そのラップが始まるとリアルだからゆえに1つ1つのリリックがズッシリと胸に響く。“LINEグループも俺だけ退会させられて、打倒けいごグループも作られて”や、“俺にとっての幸せは友達と鬼ごっこして、モンハンの通信を4人でやって”というように、現代的な情景が散りばめられた少年少女には共感必至となったリリックが溢れてくる。どういうことをリリックとして歌いたいかというよりは、ありのままの彼自身の経験してきたこと、日々の生活で思うことをそのままに書きなぐったのだろう。そんな、苦しい日常にあるいじめを脱却できたきっかけがラップ。リリックでもこう歌っている。“ラップだけじゃなくて、人との関わりも好きになって、初めて戦極のバトルにも出れて、いじめというものもなくなっていって”と。ここに出てくる戦極MC BATTLEでは大人ばかりの中に入っても、少しも物怖じすることなく、堂々とフリースタイルラップを披露している姿をyoutubeなどでも見ることができる。
激しいラップバトルとは対照的にTwitterでは中学生らしいの姿を見せるけーご
おやすみなさい……… pic.twitter.com/Xe1GA4VoGC
— けーご (@tgp5w) 2016年8月4日
そして、現在ではいじめも無くなっており、この自身のいじめを克服してきた経験を、今現在いじめられている人に伝え、勇気づけたいという強い想いが彼の音楽には込められているようだ。
youtubeを見ると感じる、この非常にシンプルで、お世辞にも高画質とは言えないミュージックビデオが心に響くのは、おそらくこの想いが前面に表現されていたからなのだろう。音楽の中でも、特にこのヒップホップというジャンルはそのメロディやリズムも重要な要素だが、何よりもリリックの持つメッセージ性が最も大事な要素であり、聴く人の心に問いかけるものなのだということを、改めて考えることができたリリックであり、ラップでした。ぜひ一度聴いてみてほしい。
-けーごの今後の活動情報:http://www.mogurecords.com/
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