2010年冬に北海道で結成され、苫小牧を中心に活動をしているバンド・NOT WONK(ノットウォンク)。メンバーは3人。Gt/Voの加藤、Ba/Choのフジ、そしてDr/Choのアキム。この3人は加藤の小学生と中学生の同級生だったという。そしてただ「バンドがやりたい!」という加藤の願望から集まったのだとか。そんなNOT WONKが2016年に入ってから、急激にレベルが上がったのをご存知だろうか。今回はNOT WONKの経歴と、その謎について迫っていこうと思う。
初心者も同然! コピーバンドから始まり、曲を作る日々
加藤が初めて音楽に触れたのは中3の頃。音楽家としては早くはない。なので結成当初の高校1年生はお世辞にも上手いとは言えなかった。そんな彼らだったが、スキルを上げるためにも、最初はELLEGARDENやHi-STANDARDといったパンクな曲をコピーしていたという。凄かったのは、その曲の初披露。なんと初めてのライブハウスは、結成からわずか1か月のことだと言う。この無茶な冒険が、現在のライブ慣れ生み出したのだろう。とはいえ、実際のところ高校生の段階ではプロレベルとは言えなかった。なので3人は一時バンドを解散。各自、受験勉強に励み大学へ進学する。大学に進学すると、3人はすぐに再結成した。手ごたえは、この大学1年生の頃だったと言う。高校の頃、空き時間に作っていた曲を3人でデモ化する。すると、他のバンドに引けを取らない完成度の高いデモが出来たのだ。これが本格的に音楽を始めたきっかけなのである。
2015年は”進化”の年。そこには何でも取り入れようとする貪欲さがあった
大学生になり、沢山のライブを積んできたNOT WONK。2016年に入ると、急に音楽のレベルが高くなった。特にリズムの取り方は豊富になっている。4つ打ち主体の日本的な音楽だけでなく、海外の自由奔放な音の取り方も採用。分かりやすいのは「This Ordinary」。この曲では裏打ちを上手く利用して、飽きさせない展開を作った。そんなレベルアップの理由の1つに、『単純に上手くなったから』とNOT WONKは語っている。確かにまだ音楽を初めて10年にも満たない。進化の余地は残されているのだろう。だが1番の理由は『音楽に対する貪欲さ』だと感じられる。メロコアもポップパンクも聞き、それを曲へと消化させる。またリ『ダンスミュージック』でさえ取り入れ、今までにない音の取り方を実現。これがレベルアップした理由である。どんな音楽も好み、面白いように吸収する。彼らが最後に生み出すのは、誰もやったことのない音楽になるかもしれない。
SHARE
Written by