今だからこそ聞いてほしい、ほんわかとしたサウンド。それを奏でるのが『neco眠る』(ねこねむる)だ。誰もが愛し、そして皆がつい笑ってしまうような、世界中を笑顔にしてくれるサウンド。だからこそ、今の時代皆に聞いてほしい。その誰にも真似できない楽曲に、今回は迫っていこうと思う。「今すぐ皆で楽しみたい! 」という人は必見だ。
活動休止を経て、進化したneco眠るがステージに戻ってきた!
neco眠るは2002年に結成された青春ビザールディスコバンド。通称「盆踊り系インストダブバンド」ともよばれ、お祭り風な”ダンサブル”サウンドを得意としている。そのため、若者だけでなく、お年寄りからの支持も集めている。ある意味珍しいバンドである。ライブを中心に活動していたが、2011年、ドラマー脱退をきっかけに活動休止。その後、元いたメンバーと、新たに集めたメンバーで活動再開。
現在のメンバーは、森雄大(Gt)、NEGURA(TITAN)、伊藤コーポレーション(Ba)、BIOMAN(SYNTH)、栗原ペダル(Gt)、三木章弘(Dr)の6人編成である。活動再開後は6年ぶりとなる2ndフルアルバム『BOY』をリリース。それを引き下げライブを行うなど、活動も本格化しはじめた。
neco眠るの魅力は、なんと言っても踊りたくなるようなダンスサウンド!
彼らの基本テーマは”盆踊り”。年齢、性別、そして国籍を問わず、誰もが両手を上げてしまう、そんなサウンドが彼らの特徴である。
活動休止中、ありとあらゆるジャンルからつまみ食いして来たと語るneco眠る。その言葉通り、活動開始後は以前に増して攻めたテイストの曲作りにも励んでいる。誰もが踊りたくなるようなサウンドを基礎とし、J-POPの基本的な展開を取り入れている。
冒頭は弱めに。そのまま徐々にテンションを上げていき、サビで爆発する。サビという概念が無い盆踊りにとって、ある意味これは革命的なサウンドなのかもしれない。気になる方は、アルバム「BOY」を手に取ってみよう。
和風なテイストを保ちつつも、幅広い曲の広がり方から、思わず体がリズムを刻んでしまうかもしれない。
ホロッと、涙が出そうになるライブは唯一無二の存在!
“まったりとした曲構成。コードではなく、緩めのアルペジオで進んでいくこの曲は、聞いている人間が”昔””を思い出してしまう作りになっている。特に前半を超えたところ。シンセサイザーが音を足す場面は、銭湯内で座っているような。そんな昭和を感じる雰囲気になっている。中盤の山場では、全ての楽曲が一斉にぶつかり合う。いい意味で喧嘩をし始め、ハイテンションな展開を作り上げている。これがまさしく、踊ってしまいたくなる音の正体だ。最後は徐々にテンポを落としていき、オチをつける。愉快なストーリーの一曲。この「BOY」という曲はまさにneco眠るが必至に試行錯誤して出来た一曲。ロックアプローチな曲が好きな人にとって、少し物足りないかもしれないが、じっくりと楽曲を聞くと、その素晴らしさに気づけるだろ。また、ライブに行くと、この凄さの確信に迫れるかもしれない。
現在も色々なフェスやライブに酸化しているので、機会がある際は一度拝聴するといいだろう。
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