現代の音楽シーンに滑り込んで来たバンド「スライディングが普通の歩き方」

スライディングが普通の歩き方

自称グループ・ポップ界の新星「スライディングが普通の歩き方」はMC.Ork2 / MC.Young Suck Kick / Gt.BIG HEAD / LGt. RAKIM ザフライ / Syn.Flogマン / Sax.ill&illBa.EDISON / Dr.ちーちゃんDILLA / 表現 mam / AD.本田創丸の10人で構成されたバンド。2010年に東京で結成されたB級ヒップホップ集団なのだ！　

Ｂ級HipHop集団ヒップホップグループなのか？　シュールに押し寄せ過ぎる個性。

バンド名のインパクトもさることながらスタイルも衝撃的過ぎる。とんでもないのが出てきたという印象が強い！　アー写だけでも伝わってくるのでは？　このなんとも言えないアンバランスなメンバー達。悪そうだったり、勉強出来そうだったり…どういう経緯でこのバンドを結成したのか？　とにかく気になる部分が満載なバンドなのだ。シュールで軽妙。トリッキーな煌びやかさに倦怠感。2人のMCから放たれるfunnyなリリック。その全てが絶妙に混じりあっていて、いい意味でふざけているバンドだ。
音だけでなく、そのライブパフォーマンスもかなり自由気まま。何が音楽なのか？　と感じるけれど、そもそも表現というものは自由であるもの。もしかしたら彼達のスタイルこそが真の表現なのかもしれない。個性を尊重し発信するけど頑張りすぎないという、ゆとり世代の良い所が現れている次世代バンドと言えるのではないだろうか？　

最狂パンチライン「しゃもじはご飯をよそうやつ」

「しゃもじはご飯をよそうやつ」これはスライディングが普通の歩き方の代表曲？でもある「しゃもじ」のリリックである。

しゃもじをテーマにしたヒップホップが今まで存在したのだろうか？トンチンカンな歌詞ではあるものの、あながち正しい事しか言っていない。そしてなんと言っても「しゃもじ」のMVは相当奇想天外過ぎてます。教育テレビに見立てた構成。まるで悪い夢でも見ているかのよう…。現代の音楽シーンではインパクトが強過ぎる若手アーティストが続々誕生していますが、その中でも生まれもっての天才的変態とも言えるスライディングが普通の歩き方。彼らの音楽の沼に一度はまると奇妙な世界から抜け出せないかもしれない。