vol.2 人間力
最近お仕事を通して、
いろいろなアーティストの方とお会いする機会が多い。
中には自分が小学生や、高校生の時から聴いていた様な
レジェンドなアーティストの方達も。
そういった方々と初めてお話しをさせていただく時、
光栄な気持ちから、どうしても私は緊張している。
時には緊張しすぎて、
だめだ、こりゃ緊張しすぎて話にならん!と
缶ビールを一本買って、途中で飲んで向かってしまったこともあった。
(自分が一本くらいでは酔わないことは知っている)
そして、はじめてのご挨拶を終えて話をはじめる時、
だいたい、いつも不思議な気持ちになる。
今こうして一緒にお話をさせて頂いているけれど、
私は勝手に相手の方を昔から知っているのに、
相手の方は私の事などこれっぽっちも知らないんだなぁ。
当たり前だ、こんなレジェンドが
私のことを知っているわけはないのだ。笑
でも、考えぬいてもってきたアイデアはまっすぐ伝えたい、
怪しいものではございません。。。
などといつも余計な寂しさを巡らせてしまう。
なんだか同じ空間にいて、
同じ方向を見て何かを作ろうとしている中で、
絶対追いつかない何かを感じ、
いち人間としてこれがとても切ない気持ちになる時がある。
でも、不思議なのが、
そんなことを思うのも、実ははじめの本当にはじめだけ。
何故ならば、
やはり続けてこられている方達の
第六感というか、感覚的な部分はとてもすごい。
ある一瞬をこえた時から、一気にこちら側の気持ちを汲み取ってくださっている。
それもすごいスピードで。
ややこしい情報を飛び越えて、
不思議な一体感や、セッションしている感覚で包んでくださる。
そうすると、お話をしていても
はじめに感じていた様な切なさは
どこかにふっとび、
気づけば私も緊張せずありのまま思ったことを話せる様になる。
そして、帰り道にいつも思う。
続けてこられている方の人間としてのパワー、経験値。
私の様な凡人では理解できない何か、神がかったものがあるなぁと。
そんなアーティストの方々とのお仕事は、
人としても、作り手としても、自分は刺激をもらいっぱなしで勉強になることばかり。
一人の人間が、世界に何かを伝えるために
自分に一番負荷をかけて、
何度も何度も見えない何かに問いかけながら
感動を産んでくださっている。
音楽を通して人を幸せにしている方達、
音楽に限らず、何かを発信して、世の中に光を与えている方達は
感覚が研磨されまくって、光っている。
光輝く何かに守られているというか、
一緒に過ごすことで、すぐに私までハッピーな気持ちをいただくのだ。
それを続けてこられている方達の強さというのは
やっぱり普通ではないし、本当にかっこいい。
そう、かっこいいのだ。笑
そしてそういった方達ほど、
一緒に作品を作っている周りの人を
大切にされていることにも気づかされる。
続けている人たちの人間力と、人としてのかっこよさ。
いつか私もそうなりたいな。
写真は、ジャケットのデザインをさせて頂いた
KREVAさんのライブにお邪魔したときのもの。
ジャケットの写真達と記念撮影ができるブースにて、
アシスタントのさるちゃんと。
それではまた。
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