3月はこれまでの場所から巣立ち、旅立つ季節。今いる場所から飛び立ったあとには、これからの人たちが控えています。たとえば、自分の身が滅びてこの世から消えてしまったら？ そうなったとしても自分のあとを生きる人たちに必ず聴いて欲しい、ずっと残して伝えていきたい。大切な音楽を、次の人たちへバトンを渡すように伝えていきたい。そんな「バトンミュージック」のプレイリスト。
そんな「バトンミュージック」を紹介してくれるのは、心のドキュメンタリーを綴ったロックンロールを一貫して届け続ける中野ミホ（Drop’s）さんのMIXTAPEです。

太田裕美『木綿のハンカチーフ』

いつの時代にも当てはまる物語だと思うし、切ない歌詞をさらりとポップに歌っているのがとても素敵だと思います。
すごい名曲だなあといつも思います。

エレファントカシマシ『風に吹かれて』

エレファントカシマシの歌は生活の中でいつ聴いても背中を押され、グッときます。
この曲もずっと聴いている大好きな歌です。

RCサクセション『いい事ばかりはありゃしない』

「金が欲しくて働いて 眠るだけ」という歌詞に衝撃を受けた覚えがあります。
本当は世知辛くって、うまくいかないことって沢山あると思うし、清志郎さんみたいなロックスターがこんな歌を歌うのが本当にかっこいいです。

井上陽水『帰れない二人』

始まった瞬間から、どこか夢のなかの世界のような、不思議な美しさにひきこまれます。
「帰れない二人」ってなんてロマンチックなんだろう、とうっとりします。

THEE MICHELLE GUN ELEPHANT『ドロップ』

私が個人的に、Drop’sというバンド名のかくれた由来にしている曲です。
映画「青い春」でのこの曲のシーンが衝撃的で、すごく影響を受けました。