ギリギリで中学卒業後、創作開始。出雲咲乃が叩き付ける世界への挑戦状。
今年の4月にデビューを果たし、早くも「天才か?」と口コミやツイッターで話題になっている出雲咲乃。
”私以上の女等、此の世に存在しない”そんな暴力的なまでに自身のエゴを放出する歌詞と、しがみついて離れない独特のサウンドに魅了される人が続出している。
そんな彼女は、北九州生まれ育ち、ギリギリで中学を卒業。”何かを作りたい”という飢えに似た渇望ゆえに、高校には進まなかった。
そして、「漫画家」になるか「ミュージシャン」になるか悩み、結果的に16歳の時にギターを購入し創作活動を開始した、新世代シンガーソングライター「出雲咲乃」。丸々半年間もの間、自宅に籠り楽曲制作に没頭して、20曲ほどを制作した。
その曲で大手芸能事務所・スターダストが実施していたSDRオーディションに応募し、同オーディションの最初の合格者となった。無名ながらもBS朝日系ドラマ「女優墜ち」の主題歌担当に抜擢され、ドラマ主題歌を含んだファーストシングル『当流女』が2016年4月6日ヴィレッジヴァンガード下北沢店限定で発売されデビューを果たすことになる。中学卒業後という、早い段階で社会に背を向けた?あるいは立ち向かっていくことを決意した?そんな彼女の魅力に迫る。
1stシングル「当流女」のサウンドと歌詞観。
東京を拠点にして、海外でも活躍するクラブジャズ系バンド・JABBERLOOPとコラボした「当流女」は、歌謡の旋律を基調としながらも、踊れるようなそうでないような、そんな微妙なラインを絶妙に揺れる、グルーヴ感豊かな力強いサウンド。そして、強烈に「女」を剥き出しにして迫りくる歌詞が特徴的な曲だ。
一転、2曲目の”キャット・ストリート”は、乾いた爽やかなサウンドであり、外界をシャットアウトした憂鬱な少女を感じさせる歌詞になっている。”当流女”が強さを感じさせるとしたら、こちらはなんとか自分を、外の世界から守ろうとする”弱さ”を感じさせる曲に仕上がっている。
その他に、優しく、繊細な「少女の如く、女の如く」、ミュージカル風でポップな「三津子の女優革命」など、オリジナル楽曲4曲を収録している。これがデビュー作とは信じられないほどに、様々な姿を見せてくれる新世代シンガーソングライター出雲咲乃。「弱さ」と「強さ」、「少女」と「女」、危ういバランスの中で紡ぎだされる言葉と、多彩なサウンドで魅了してくれるとても興味深いアーティストだ。
1st シングル「当流女」2016年4月6日 ヴィレッジヴァンガード下北沢店限定発売
【収録内容】
壱 当流女
弐 キャット・ストリート
参 少女の如く、女の如く。
-おまけ-
三津子の女優革命
ZXRC-1069/1,200円+税
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