坂本龍一のドキュメンタリー映画『RYUICHI SAKAMOTO DOCUMENTARY PROJECT(仮)』が、11月から東京・角川シネマ有楽町ほか全国で公開されることが決定しました。
坂本龍一を約5年間に亘って密着
ドキュメンタリー映画『RYUICHI SAKAMOTO DOCUMENTARY PROJECT(仮)』は、坂本龍一に2012年から約5年間に亘って密着した作品となっており、3月にリリースされるオリジナルアルバムの制作の様子に加え、幼少期からの膨大なアーカイブも公開される模様。
監督を務めたのは、2004年公開作『ロスト・イン・トランスレーション』の共同プロデューサーを務めたスティーブン・ノムラ・シブル。監督は同作に対して「震災後、坂本龍一さんの音楽表現がどのように変わるのか、新たにどのような曲を書かれるのか、もしそこまで密着可能であれば、何かカタルシスが生じるのではないかとの思いが、この映画を作り始めるきっかけでした。ご病気の事もあり、本格的な作曲プロセスの記録を始めたのは撮影開始から4年後の事、長い撮影期間となりましたが、映画を通じて、映像と共に音楽や音の魅力を表現できればと、今も願っております。是非皆さまに劇場で音楽的カタルシスを体験して頂きたく思います」とコメントを残しています。
坂本龍一「プライベートスタジオも、自宅のピアノ室も、全てさらけ出した」
また、坂本は撮影を振り返り、「2012年にNO NUKES 2012を撮影できないか?とスティーブン・ノムラ・シブルという映画制作者から連絡が入った。それ以来、官邸前のデモや、東北ユースオーケストラとのコンサート、そしてガンがわかって映画制作のスケジュールに大きな変更が余儀なくされても、僕の側にはいつもカメラがあった。スティーブンは僕に何を見たんだろう?プライベートスタジオも、自宅のピアノ室も、全てさらけ出した。こんな映画に坂本の私生活を覗くという以上の意味はあるんだろうか?果たして映画として”見れる”作品となっているんだろうか?-いま、僕は完成が待ち遠しい」と語っています。
3月29日には、実に8年ぶりとなるオリジナルアルバムをリリースする坂本龍一。今年は惜しくもグラミー賞獲得には至りませんでしたが、彼の楽曲をたくさん聴くことができる年となりそうです。
■RYUICHI SAKAMOTO DOCUMENTARY PROJECT(仮)
2017年11月から角川シネマ有楽町ほか全国で公開
監督:スティーブン・ノムラ・シブル
出演:坂本龍一
配給:KADOKAWA
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