「ぼくのりりっくのぼうよみ」とは一体何者!? ぼくりりのプロフィール
ぼくりりの愛称で親しまれる「ぼくのりりっくのぼうよみ」。2015年のデビュー当時はまだ18歳!神奈川県出身の彼は、国語の全国模試において全国1位を取ったりするなど、言葉の選び方が絶賛されるのもうなずける頭脳の持ち主であった。
そんな彼だが職業はラッパー。注目された当時は17歳、現役高校生ボーカリストというキャッチコピーで突如現れた少年。注目されたきっかけは動画投稿サイトに残した曲、そして独特な言葉のセンスがすごいと評価され、その12月にメジャーデビューが決まる。音楽オーディション「閃光ライオット」やFM番組「SCHOOL OF LOCK!」でその認知度を一気に高めた彼だが、それを「音楽業界大絶賛、驚愕の才能」と騒ぎ立てる周囲の喧騒をよそに、言葉に意味を持たせ過ぎる現代の風潮に異議を唱え、パズルのように言葉とメロディーを重ね、組み合わせていくのが特徴。若いのに、自分の中にある芯を感じさせ、自分の確固たる信念、考え方の確立された人だと尊敬できる存在である。
デビューのきっかけや今後の活躍情報は?
そもそもデビューのきっかけになったのはオーディション「閃光ライオット」への出場だったが、自らオーディションへも応募したわけではないとのこと。ある日突然ソニーミュージックの関係者から「ぼくのりりっくのぼうよみの曲をネットで聴きました。スタジオに来てください。」とのメールが届く。その流れのまま閃光ライオットにも応募されており、トントン拍子にファイナルまで勝ち残っていった。これを見る限り、注目されるべく才能の持ち主だということが分かるだろう。
その独特の表現の根底にある考え方について、彼はこう語る。「風景が具体的に浮かぶような言葉の描写に、なんとなくダサいという感覚があるんです」。そんなぼくりりの曲のインスピレーションとして普段から多くの本を読む彼。自分の中に言葉のストックがあり、その中から言葉をチョイスして歌詞を書いたり、印象的なフレーズが浮かべば、そこから膨らまして世界観が出来上がっていくのだそう。固有名詞を使わず、具現化しにくい、「それっぽい言葉」を繋げていくことで彼だからこそできる世界観の表現が可能になっているのだと感じさせられた。そんなぼくりりのデビューアルバム”hollow world”が2015年12月16日に発売され、リード曲の”パッチワーク”を聴くだけでもスゴい新人が現れたなと驚かされること必至の出来映えだった。ラップを以前から好きだった人はもちろんだが、「ラップは今まで聴いたことない」という人まで楽しめる作品になっているはずだ。
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