秋田ひろむを中心とするバンド・amazarashiが、ゲームファンの中で忘れられない名作として名高い『NieR Replicant/Gestalt』の続編、『NieR:Automata』とのコラボレーションプロジェクト「NieR:Automata meets amazarashi」から生まれた楽曲『命にふさわしい』を来年2月22日にリリースすることを発表しました。
このプロジェクトは、10月15日幕張メッセで行われたamazarashi Live 360°『虚無病』に、重度のゲームフリークであり、『NieR Replicant』のファンでもあった秋田が、NieRシリーズのディレクター、ヨコオタロウ氏をライブに招待したことをきっかけにスタート。
amazarashiの音楽と映像演出が融合したライブに感銘を受けたヨコオ氏は、amazarashiとNieRで「なにか新しいことができないか」と考え、もともと秋田自身がファンであったNieRの新作『NieR:Automata』を軸として「楽曲と絵本」というそれぞれのフィールドの作品を制作することを提案。その夜のうちにプロットを秋田に送信。秋田はそのプロットと『NieR:Automata』の物語を基にamazarashiの新曲を書き下ろしたとのこと。
お二人からは以下のコメントが届いています。
秋田ひろむコメント
『NieR: Automata』とコラボレーションというゲーマーの僕にとってとても嬉しい機会をいただきました。ニーアシリーズ、そしてヨコオさんの書き下ろしてくださった絵本にも共通する、人間以上に葛藤する人間以外達を見て、心とはどこにあり、何なのか?という事を考えました。喜びの最中にいるとき、心があることに感謝する人はあまりいませんが、悲しみに打ちひしがれるときには心は疎ましく思えるものです。そういう事を考えながら曲を作りました。
悲劇は望んで起こるのではなく、それが起こるに値する理由が存在したから起こり、そしてその理由自体は僕らの世界にも当たり前に多く存在する事を考えると、『NieR:Automata』とこの僕らの日常は陸続きなのではないかと感じます。ゲームの世界で「痛い」と感じる事はヴァーチャルではなく現実そのものかもしれません。
僕らの表現を尊重してくれたヨコオさん、スタッフの皆さんに感謝します。僕らの精一杯の曲を作りました。
ヨコオタロウ コメント
amazarashi ファンの皆様。
こんにちは。ヨコオタロウと申します。テレビ画面で動くゲームを作っています。
今回、amazarashi さんとコラボさせていただく事になりました。どうぞよろしくお願いいたします。普段こういう場でのコメントは「ペロペロペロペロペロペロペロペロペロペロ」とか適当に書いて終わらせるのですが、一つだけお伝えしたい事があります。
皆様の中には「どうせコラボで適当なモノとくっついたんだろ?」と思われる方がいらっしゃるかもしれません。しかし、そうではありません。今回は「一緒にやってみたい!」というお互いの希望からスタートしました。そして amazarashi とゲームの双方のファンの方にご納得いただけるモノにしようと、関係者全員で全力を出し切ったモノを作り上げました。
もちろん、努力が結果に結びつく訳ではありません。ですから「必ず楽しんでいただけます!」という約束も出来ません。ダメだったらごめんなさい。
でも、今回のコラボが何かの形で皆様の心に触れる事が出来るといいな、と願っております。
ペロペロ。
プロジェクトでは、今後も『命にふさわしい』のMVの発表やその他の連動企画を予定しているとのことなので楽しみに待ちましょう!
■「NieR: Automata meets amazarashi」特設サイト:
http://www.amazarashi.com/inochinifusawashi/
SHARE
Written by