「ブクガはいいぞ」Maison book girlの魅力

「ブクガはいいぞ」という言葉がtwitterで話題となっているように、Maison book girl（メゾンブックガール）というアイドルグループが注目を集めています。

まずはこの曲をひとまず聴いていただきたい。

cloudy irony

そう、変拍子だ。変拍子はとりあえず、普通の曲でよくある「1、2、3、4」ではない拍子という認識をしておけばひとまずはオーケー。『snow irony』の場合はイントロで「1、2、3、4、5」という5拍子が用いられている。

Maison book girlの楽曲はアイドルではあまり聴かれない変拍子を多用している。なぜアイドルソングで変拍子が使われないかというと、おそらくライブでのりにくいせいだろう。やっぱり4つ打ちでうりゃおぃできる曲のほうが主流だ。だが、Maison book girlの楽曲はほぼすべての曲に変拍子が用いられており、アイドル楽曲のひとつの新しい可能性を示しているように感じる。

bath room

1stアルバム『bath room』より表題曲の『bath room』は7拍子だ。変拍子の特徴として、楽曲に独特の「浮遊感」を与えられるという点がある。『bath room』のミュージックビデオは森の幻想的な雰囲気で撮影されており、作曲家でMaison book girlのプロデューサーでもあるサクライケンタがよく用いるグロッケンの音もあいまり、不思議で魅惑的な世界観をつくりあげている。こんなアイドルグループは今までいなかったはずだ。

メンバー着用の衣装にはこんなこだわりが

上のアーティスト写真でメンバーが着用している衣装は、オームというブランドが手がけたものだ。オームは、でんぱ組.incの夢眠ねむとのコラボ、ばるねむんぐや、最新のコレクションでゆるめるモ！のあのをモデルに起用するなどアイドルシーンとの親和性もあるブランド・BALMUNGのデザイナーが手がけるもうひとつのブランド。オームやBALMUNGの特徴はゆったりとしたシルエットであることが1つあると思う。『snow irony』のミュージックビデオで見れるように、Maison book girlの不思議な雰囲気が衣装の方向からも高められていることがよくわかる。

また、グッズのデザインもどれもすごくセンスが感じられる。デザインから楽曲までMaison book girlをトータルでプロデュースするサクライケンタの才能のなせる技だろう。メンバーそれぞれの個性や魅力もまた素晴らしい。全てが新しいと感じさせるアイドルグループといっていいだろう。

不思議で魅惑的。Maison book girlのおすすめ曲

lost AGE

cloudy irony

「ブクガはいいぞ」

Maison book girl（メゾンブックガール）：
2014年11月デビュー。メンバーは矢川葵、井上唯、和田輪、コショージメグミの4名。音楽家・サクライケンタが楽曲制作、総合プロデュースを行い、音楽のみならず、映画出演、ファッションブランドとのコラボレーションなど多岐にわたって活動を展開。「アイドル」という枠組みだけに留まらず、様々なフィールドでの活動を予定している。