【W】ウーマン(女性。細野さんのモテぶりについて)
この企画「細野晴臣のABC」のなかで、筆者の個人的主観がもっとも出ているのが“W”(WOMAN/ウーマン)。なぜこのテーマを選んだかというと、細野さんのまわりには才能溢れる女性アーティストがたくさんいるから(そして、“めっちゃモテてる!”と私が羨ましがってるから)です。最近でいえば、水原希子、佑果の姉妹。細野さんが2018年6月にイギリス・ブライトンで開催したワンマンライブにふたりがコーラスとして参加、姉の希子さんがプロデュースする「OK」がツアーグッズを製作するなど、素敵すぎる関係が生まれています。
原田知世さん、原田郁子さん、青葉市子さんといったアーティストと親交がある細野さん。これだけ才能のあるミュージシャンなのですから、細野さんをリスペクトする女性アーティストが多いのも当たり前……でもやっぱり羨ましい(笑)。ちなみに細野さんはこれまでに数回、“女性限定ライブ”を開催したことがあります。じつは私、2017年7月18日に京都の老舗ライブハウス・磔磔で行われた女性限定ライブに行ってます。男性の私がどうして入場できたかというと、“女装すればOK”だったから。スカートを履いて、口紅を塗った異形の姿で観た細野さんのライブは一生の思い出です。
【X】Xevious(ゼビウス)
1983年に発表されたゲーム「ゼビウス」は、ゲーム創成期を代表する作品であり、その後のゲーム文化に大きな影響を与えた傑作です。海、砂漠、森などを舞台にしたシックな画面、作りこまれたストーリー性、隠しコマンドの使い方を含めて、それまでのシューティングとは完全に一線を画してしました。ゼビウスは当時のサブカルチャー・シーンでも大いに話題になり、その抑制の効いたサウンドにも大きな注目が集まりました。
ゼビウスのファンだった細野さんは、そのサウンドに興味を持ったことをきっかけに、なんと日本初のゲームミュージック・アルバムの監修を担当。それが1984年にリリースされた「ビデオ・ゲーム・ミュージック」です。「ゼビウス」「パックマン」「ギャラガ」などのゲームの基盤から音を抜き出し、細野さん自身がアレンジ、編集したこのアルバムはスマッシュヒットを記録。ゲーム音楽にいち早く注目した細野さんの先見の明は、サスガ!のひと言です。
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