春ですよみなさん。太陽のひかりとか草木のみどりとか、色んな色彩が街に溢れる季節です。僕たち人間もどんどんアクティブになりますね。じゃあ何が起こるか？「ごはんがおいしい！」んです（強引）ごはんにマッチする音楽があれば、「もっとごはんがおいしい！」になります。
そんな「おいしい音楽」を紹介してくれるのは、くせがなく聴く者をほっとさせる、しかし毅然とした意思を感じさせるヴォーカルが魅力のHomecomingsさんのMIXTAPEです。

CandyFlip『This Can Be Real』

おいしいおんがく、と聞いてなぜか真っ先に思い浮かんだのがこの曲でした。可愛い電子音の感じとかどことなく懐かしい感じとかが、なんだかおいしい１曲。この曲に限らずドリーミーなマンチェっぽい曲って懐かしいはずないのに懐かしい感じがしてめっちゃ好きです。ポンキッキとかセサミストリートがやけにグッとくる感じ。キンダーサプライズのチョコエッグとかね。

Snow Patrol『Signal Fire』

この曲もなんとなく思いつきました。なんでかしら？と考えてみてハッとしたのですが、僕は石川県という雪がわんさか降る所で育って、小さい頃よく帰り道にこんもり積もった雪を、がしっと掴んで食べてたんですよね。手袋の味が雪の味と混ざってまたなんともいえないフレーバーになるんやよなぁ。あれがぼくらの冬の味。雪国の育ちのひとは今ノスタルジック全開で泣いてるんじゃないかな。春だっつってんのに雪の話ですいません。

Pavement『Range Life』

朝まで遊んだその日のお昼過ぎ。テキトーな感じで起きてぼんやりしたままご飯食べる感じ。そのまま夕方まで友達と一緒にいて、晩飯食うか食わないどうしょーってダベって、結局晩飯は食わずに解散する感じ。最高。

Eels『Tiger In My Tank』

金曜日に彼女が部屋に泊まりにきて、土曜日の10時ぐらいに一緒に起きて、外は最高に晴れてて、一緒にチャリ乗って公園かどっか行って途中で買ったサンドウィッチとか食べるような、そんな時間に流れてて欲しい曲。

The Avalanches『The Noisy Eater』

お行儀悪いと分かっちゃいるけど、クッチャクッチャいわせながら食うとおいしいんです。特にマックのポテトとかもう最高だぜ。あとポテトチップスもクチャクチャいわせると格別だ。とわいえ、他人のクチャクチャ音はやっぱりけっこう気になるもの。気心の知れた友達でも案外気になる。つまり一人で自分ちで食う時限定ってこと。僕個人的には、初めてのデートで女の子がクッチャクッチャご飯食べてたらなんか逆に愛せます！そんなどうしようもない奴らのテーマソング。ここにもまたセサミストリートが！

Your Song Is Good『THIS PLANET にて』

この曲が本当に好きで好きで仕方ないのですが、なかなかしっくりくる言葉がなくて、でも遂に見つけました「おいしい」です。最高！ありがとうミーティア！

シャムキャッツ　『AFTER HOURS』

いやぁ、おいしいってこういう事でしょ。なんちゃって。でも毎年春になると大事に聴きたくなる曲です。

Homecomings『ANOTHER NEW YEAR』

手前味噌ですいません。ぼくにとってのほんとうの「おいしい」はつまり「旨み」。ごはんでいうとダシの感じとでもいましょうか、中華料理だって西洋料理だって大事なのはやっぱりダシでしょ！っていう考えをぼくたちは音楽を作るときにも大事にしています。旨ぇ～ていうあの感覚を音楽にもぶち込みたいんです。そんな僕らの曲のなかで個人的に一番旨みがあるな、と思うのがこの曲です。派手さはないけどグッとくる感じ。結局おいしいってそんな感じなんじゃないかと思っています。